一年半後の被災地 宮城県岩沼市 大きく変わった故郷への思い
− 2012.09.15 (土) 晴 −
 昨夜は健康ランドで50分間の整体マッサージを受けた。清々しい目覚め、顧問先へ時半に着くよう時間読みをして岩沼市二の倉海岸に向かう。亘理-塩釜線を仙台新港まで走り「震災から一年半」を車窓から確認した。
 まず、スタートは竹駒神社。社殿から朝太古が響く、静かに黙祷をし被災者そして我が思い出に祈りを捧げた。

 朝日がつくりだした大気光学現象の "右幻日"・・・・吉兆と言われるが。
竹駒神社(岩沼市) 朝日による "右幻日" 6:12
 利用価値が著しく低下し国有化される "かつての一等地"を眺め、 "列島改造" なる再開発の方向性について思い描いてみた。

 食料自給率と雇用問題を同時に解決する "国営の食料産業" ・・・・どうだろうか。
津波の浸水被害に遭った稲作地帯(岩沼市)
 海岸線に沿って走る道がある。前回と異なり通行止が解除され復旧関係車両が行き来していた。

 松林(防砂林)の松は、いずれ塩害で枯れてしまうだろう。
二の倉防砂林内側の被災住宅地跡(岩沼市) 二の倉海岸
 震災直後と同じ異臭が未だに漂っていた。寸断された用水路の水溜りには油幕が張っていた。いずれ国有地になるだろうが、荒地のままでは済まされない。どういう形態になるのだろうか・・・・。
 右写真に見える家並みは仙台東部道路(高速)と亘理・塩釜線(10号)の間にある新興住宅地だ。

 確か、この集落も一部移転対象になっているかと思う。
貞山堀緑地公園 二の倉工業団地入口の貞山堀に架かる橋から市街地方向を眺める
 仙台空港近く、五間堀川の叶橋付近で車を止め撮影した。

 モンシロチョウが異常に多く舞っていた。
タンクローリー車が流され打ち上げられていた叶橋付近 モンシロの大量発生
 ここから名取川に架かる閖上大橋を渡っているので仙台市若林区になります。
 対向車両の切れ目での撮影なので空いているようですが実際は通勤ラッシュです。

 安全確認をしながら勘撮りなので前方車両は絶えず同一車両です。
井土から荒浜にかけての亘理・塩釜線(運転席より勘撮り)
 走っている道路(亘理-塩釜線)の右手500m先は太平洋(仙台湾)になります。この間は新興住宅地と海水浴の民宿などがありました。左手は水田地帯の中に点在する住宅地がありました。
 津波に流された新興住宅地(荒浜新)は地域ぐるみの移転が決まっている。

 それなのに、整然と並ぶ復旧電柱群に違和感を感じた。
復旧は道路(亘理・塩釜線)と電柱(何処に給電するの?)
 この辺りは地盤沈下が起きているのでしょう。かつて住宅地であった所にも水溜りが出来ています。

 湿性植物が生えていましたが、枯れて荒地に化し雑草も枯れていました。
広域に渡って地盤沈下が・・・・
 蒲生地区に差し掛かると移転対象地域だと思っていましたが、修繕が行われ継続居住を決められた家屋が目立っていました。
 
荒浜小学校付近 修繕が目立つ地域も
 多くを車窓から見て廻りました。どう言葉で表したらよいか分かりませんが、今までと違った重苦しいものを感じたからかも知れません。もしかして、故郷を破壊された思いから故郷を失った思いへと変わったのかも・・・・。
− 合掌 −