二つ折りの手紙 “Butterfly” が花の番地 “Cotage garden by tyokyojin” を探している
思い出の光景を・・・・再現!
 宮城から長野に転居し、8年暮らした長野市での「蝶活動はフィールド撮影」であった。シーズンの殆どは、大北地域(白馬・大町)に入り浸っていた。白馬に行った時は大町まで南下し安曇野から犀川沿いの国道19号で帰宅していた。最も多かったのは、大町の西友で馴染みのパン屋さんで買い、某橋付近での撮影だ。
 2006.10.01 ツメレンゲの花穂で吸蜜するクロツバメシジミ

 家の東に大きなウルシがある。多分、同種であろう。根が張り花畑を荒らす「お邪魔虫」で困り果てている。それを移植しても結果は同じだろうが、やはり思い出は「本物」でなければならない。そんな「こだわり」が最高潮に達し、居ても経っても居られなくなった。
 2008.10.15 紅葉のヌルデに止るクロツバメシジミ

 記憶に新しい「思い出の光景」。それは「某橋付近」のクロツバメシジミの生息地で「紅葉に止る第3化」、この情景を何とかバタフライガーデン“蝶狂人”で再現したいと夢の実現に立ちあがった。
 2017.08.27 その場所から2本持ち帰ったヌルデ

 「囲み石」「ヌルデ」そして「ツメレンゲ」に「クロツバメシジミ」さらに「イブキジャコウソウ」が蜜源として近くで咲いている。全て、某川流域のものだ。バタフライガーデンに再現した「東信の大北⇔箱庭」、そして「コマツナギ」(同、流域産)に、地元産の「ミヤマシジミ」が定着してくれたら素晴らしい。
 「ヌルデ」は、ウルシ科ヌルデ属の落葉高木(ウルシほどかぶれない)。別名「フシノキ」「カチノキ」、かつて幹を傷つけ白い汁を採り塗料(タンニン→皮なめし・染料・インク原料・お歯黒液・写真現像液等に利用)として使った。「フシノキ」は、生薬の付子がとれる木という意のようだ。「ヌルデモミジ」と呼ばれるように綺麗に紅葉する。子供の頃、ヌルデの果実に着いた塩状物質を舐めたことがある(シオノキとも呼んだ)。
 残念ながら根が付かなかったようだ。8月31日には枯れてしまった。来年、芽吹くか見届けたく温存する。