修那羅峠 (長野県筑北村) 不思議な石神仏群
2018.03.029(木) 晴
 峠を登り詰めると、そこは別世界。最後の山伏の“修那羅大天武”が開いた聖なる場所の「安宮神社」。日差しをさえぎるブナやクリが繁る林の中に猫神、鬼や蚕神、お地蔵さんに大日如来、手をつないだ姉妹神、さまざまな表情の石神仏たちと腰巻きが奉納された子安様。・・・・(ガイドマップより転載)
 
 修那羅山安宮神社は、筑北村の舟窪山(1037m)に鎮座する。万延元年(1860)江戸時代最後の修験者であった修那羅大天武により創建された。寛政7年(1795)、現新潟県妙高市に生まれ、9歳の時天狗に従って出家、全国を修行、約60年の修行を積み開祖となる。明治5年現長野市篠ノ井で客死。
 木妻殿内に木神仏像群(約160体)、境内に石神仏像群(約800体)がある。特徴的な「石神仏像」を紹介する。
猫神(養蚕の鼠害を守る神) 修那羅大天武(故人を称え奉納) 千手観音(象山奉納と伝承)
銭謹金神(収入祈願) 父子像(子供の成長祈願) 姉妹像(健やかな成長祈願)
 境内には約800体もの石神仏・石造物が祀られている。石神仏の特徴は神仏習合のものが多く、「民間信仰の縮図」といわれている。修那羅さんへの庶民の願い事がこめられ、諸願成就の感謝として奉納されたものであろう。
人面獣身神(稲荷信仰) 酒泉童子(酒の神様) 摩利支天(護身・遠出等の守り神)
 像容は自由奔放でバラエティに富み「修那羅調」といわれる独特な形である。造立は江戸時代末から明治時代前期が最も多く、現在も奉納が続き不思議な石神仏たちの世界が広がっている。
 パンフレットに掲載された「特徴的な石神仏」は約30体、これとは別に「興味」を惹いた石神仏を撮影したのでいくつか紹介しましょう。
 
 
大岩の石神仏
 最初にパンフレットを頂いていたら「特徴的な石神仏」を漏らすことなく撮影したのだが・・・・そう遠くでもないので再訪すれば済むこと。