俳句ウオーキングのつどい
吟行会 御牧原台地を巡る
2019.09.28(土) 晴
 生涯学習講座、8月の「芭蕉を読む」(おくのほそ道)で、先生から「俳句ウオーキングのつどい」のお誘いがあり参加した。先生は他の自治体も含め幾つもの講座をお持ちになっておられる。そういった講座から受講者が参加し、私の居住地を巡り「吟行会」が行われた。「吟行会」への参加は2回目になる。
 【ケアポートみまき】東御市
 
 「布引観音」直下の千曲川左岸に源泉があり、市営の温泉施設「御牧乃湯」がある。その一帯に福祉施設がまとまっている。そこの見学をした。施設内にある「母子像」と「笛を吹く少年」の作者は「保科豊巳氏」(東御市、合併前の北御牧村出身)は東京芸出大学理事・副学長。同市北御牧地区には数多くの作品がある。後援会立上時にはお手伝いをさせて頂いた。
 【布引観音・釈尊寺】小諸市
 先生を除くと全員が高齢者(私は若い方)、千曲川左岸からの参道を登ると言えば参加者は「ゼロ」になるだろう。よって、車で、すれ違いの出来ないような山道を抜け「釈尊寺」駐車場へ、参加者は4台の私有車に分譲、私の車には、お隣の上田市からのご婦人が2名乗車した。
 
 
 
 
 天台宗布引山釈尊寺「布引観音」は、千曲川のほとりから険しい山道の参道をのぼり仁王門を過ぎると15分ほど。岩山の崖に築かれた観音堂、中にある「宮殿」は、鎌倉前期に建造、国の重要文化財。「白山社社殿」は県宝。信濃三十三観音霊場の第二十六番札所。
 
 「幻牛伝説」(ゆめでんせつ)の概要;「牛に引かれて善光寺参り」で知られる布引伝説は、信州・小諸、千曲川を見下ろす岩山にある「布引観音」に伝わる物語です。
 むかしむかし、働き者だが強欲で意地悪な老婆が、千曲川で布をさらしていると、どこからか牛が現れ、その布を角にかけて走り出しました。驚いて後を追いかけ、北へ北へ行くと善光寺にたどり着きます。さらに牛についてお堂に入ると、御仏の光りを仰ぎ見て、老婆は思わずひざまづき手を合わせます。牛が観音様の化身であったことを知ると、老婆はすっかり改心し、家に帰ると岩山に観音様をお祀りし、朝夕に拝むようになりました。今でも、布引観音の近くの岩山に布引伝説の布が貼り付いたと伝わる「布岩」を見ることができます。また、「布引観音」(釈尊寺)の下、千曲川左岸には「布下」(東御市)という地籍があります。
 「秋の声」は、物音がさやかに聞こえること。風やせせらぎなど自然の音ともかぎらず、人のたてる物音ともかぎらない。具体的な音ばかりでなく、心の中に響いて来る秋の気配もまた「秋の声」である。
崖のふち合掌で聴く秋の声 秋の声;三秋
 句評)「合掌で聴く秋の声」は良いが、上五の「崖のふち」はつまらない・・・・相変わらず手厳しい。推敲の結果、「改案」レベルで11月の「生涯学習講座(俳句入門)に投句、当日は3ヶ月毎の診断があるため欠席。
幻牛伝説も合掌で聴く秋の声 改案 
 【氷風穴】小諸市
 
 氷集落は、千曲川沿いの崖線の斜面に立地し、浅間連峰の眺望と豊かな湧き水に恵まれた、美しい風景の残る小さな村です。夏でも冷たい不思議な「氷風穴」。「氷」集落にある「風穴」。説明板①説明板②
 
 「風穴」とは、礫と礫の隙間から冷風が噴き出す穴のこと、江戸時代から氷を貯蔵して藩主に献上。養蚕が盛んな明治時代には蚕種(蚕の卵)の貯蔵に効力(春蚕・晩秋蚕)を発揮しました。幼少期、亡き母が中心になって家族総出で養蚕をした記憶がある。家の造りも天井が高く、紙張りで、畳を剥いで莚(ねこ?)を敷き詰め・・・・昔の事。
 
 「めなもみ」は仲秋の季語になっている。キク科の一年草。全国の山地、荒地、林道の脇などに自生。茎は角ばって毛が密生している。葉は対生し裏面は柔らかな毛で覆われる。花は黄色で筒小花と舌状花からなり、5つの総苞片を持ち粘液をだす。花期は9月頃で果実は粘毛があり、衣服につきやすい。
めなもみをみやげに帰る吟行会 めなもみ;仲秋
 句評)「めなもみをみやげに帰る」は良いが、下五の「吟行会」は全くダメと手厳しい。下五の字余りは言葉とリズムが良ければ許容範囲、ただ「吟行会」がいかん。俳句で俳句を詠んではいけない。
めなもみを妻のみやげに徒歩あゆみ  改案
 「佳作」として、先生の短冊を頂いた。
面打師 月の夜を選び目を刳(く)る面打師 英治
 MP3 いつの日か・・・・(詠める俳句に)