妙義山 ; 紅葉狩りが登山に! |
2019.11.02(土) 晴 |
11月の仙台出張で「上信越自動車道」「国道18号の軽井沢バイパス・碓氷バイバス」の通行止・渋滞の度合い等、復旧を含め今一つ不安なことがあり、紅葉狩りを兼ね「妙義山」に行くことにした。 |
「妙義山」の「白雲山」の麓に「妙義神社」があり、台形の山頂の直下に「奥の院」がある。杉林の上部に、白点が見える。妻に言うと却下されるが、そこまで登ってみようと思う。(共にトレッキングシューズを持参) |
家を午前9時に出て、ここ「道の駅みょうぎ」に10時半に着く、紅葉には早過ぎたようだ。1時間半、予定通り。 |
「総門」(仁王門)は、安永2年(1773)建造、関東一の壮大さを誇るという鮮やかな朱色。高さ12m、切妻造りの八脚門。国指定重要文化財。 |
中世までには神仏習合が図られ、別当「白雲山高顕院石塔寺」は、寛永14年(1637)に中興の祖と伝わる長清法印(寛永寺の塔頭・元光院の初代住職を務める)が入院し、上野東叡山寛永寺(徳川将軍家の菩提寺)の本末となる。江戸期を通じ輪王寺宮卸神祭の神社となり、末寺2ヶ寺・専中3ヶ寺・門徒7ヶ寺を有した。明治の神仏分離に際し、石塔寺は廃寺、境内は全て神社に帰した。仁王像の下画像は「波己曽社」。「妙義神社」は、古代には「波己曽神社」と呼ばれ、この社殿が旧本社であり、現在の本社が建っている上部神域(神仏分離の神社域)にあったが、昭和44年(1969)に移築・復元された。尚、石塔寺(天台宗)の本道は現社務所(神仏分離の寺院域)、表門として南に赤紋、北に黒門(往時の姿で復元)、東に白門があるようだが未撮影。 |
「総門」(元石塔寺の仁王門)から長く急な石段(156段)を登ると「上部神域」、そこには「随身門」がある。徳川将軍家(菩提寺)との関わりがあることは一目瞭然、「神仏分離」はされても「廃仏毀釈」は・・・・? |
「随身門」の右手は「長床」、左手に向かい石段を上ると「唐門」、「唐門」石段を上り「唐門」より拝する。「唐門」は「廻廊」(袖回廊)になっていて、左手(南方)に「神楽拝見所」がある。正面に「日光東照宮」を思わす「拝殿・幣殿・本殿」がある。繊細・雄渾な彫刻が施され度胆を抜かされる。やはり、これらは「日光東照宮の彫刻師」がここに来て掘り上げたといわれるだけあって優美さを誇る。再来しゆっくりと拝観したいものだ。 |
また、「北門」が素晴らしい。→境内配置図 |
「拝殿・幣殿・本殿」、その「正面画像」・・・・。 |
「唐門」と「袖回廊」、左画像の「唐門」の左手に写っているのが「神楽拝見所」 |
これより登山・・・・神社入口に鎖場の写真パネルが展示されていた。気を引き締め・・・・Let's go! | ||
「白雲山妙義大神」の石柱が「白雲山頂登山道入口」、これより「大の字」までは50分、倒木があるので迂回路が設けられていた。「道の駅みょうぎ」の駐車場で、「杉林の上部まで行けば展望が開ける」と思うのでそこまで行こうと決めていた。 |
少し遅れて登ってくる「妻のブーイング」が聞こえてくるように思えたが、無視して登り続ける。ある程度登れば本気になってくれるだろうとの期待。急坂に差し掛かったところで先に行かせ、後ろから後押しする。女性3人組と同じペースで登って行く。 |
鎖場が連続する。大きな岩を腹這いになって登る。本格的な登山になってきた。正に、本格的な「匍匐前進」・・・・これってお婆自衛官だね!・・・・前を行く中年女性陣に「登山されていたのでしょう!ペースが速く負けそう!」(御世辞がお上手なこと) |
この長い鎖場を過ぎれば「大の字」であることが雰囲気的に感じ取れた。「大の字」まで、50分で到着した。 |
「大の字」(看板)は「岩柱」の上に設置されている。後方の平坦部で休憩、3人組の女性陣の2人は「岩柱」に設けられている鎖場に取り付き岩上へ、特に危険を冒して登ることもないので我々は下山する。3人組の会話から、数日前にこの先「奥の院」に続く鎖場で転落死亡事故があったことが分っている。下山も慎重に、49分で降りた。 |
横川の「おぎのや」で昼食、そして「釜飯」を土産にし駐車場へ。私らより少し若い夫婦が車の前で暗い顔をして待っていた。道を聞かれるのかと思ったら、バック駐車の際にぶつけてしまったとのこと・・・・保険屋さんに電話したら保険会社間で処理をするとのことで連絡先を聞きたいとのこと・・・・前のバンパーに擦り傷があった。相手の車の方がやや大きな傷。今時、キチンと待機していて詫びをする。そんな人に悪人はいない。どこかの国の政府高官等は、都合が悪くなると無かったことにする。決して真似ではないが・・・・私は「無かったこと」でOKです。相手はほっとした様子、「折角のレジャー、楽しい思い出だけで、気を付けて帰って下さい」と・・・・ひとつ良いことをしたと、妻と見つめ合い「にこっ」として我らも帰宅した。 | ||
上信越道(下り線)碓氷軽井沢ICの先61.6kp付近で、災害に伴う対面通行(上下各1車線)を行っている影響もあるのか、国道18号軽井沢バイパスは大渋滞が発生していた。一方、国道18号碓氷バイパスは通常通り。いずれにしても、夜間走行ゆえ影響は受けないと思う。 | ||