後の月 十三夜が主役
2021.10.20(水) 晴
 今月の満月の二日前は「十三夜」、旧暦の913日の月を呼びます。「十五夜」も「十三夜」も、お月見を楽しむことを大切にしており、どちらか一方しか見ないことを「片見月・片月見」と呼び、「片月見」は縁起が悪く災いが来ると忌まれていました。「十五夜」と「十三夜」を合わせて「二夜の月」と呼びます。
 アメリカの先住民は、10月の満月は「ハンターズムーン(Hunter's Moon)」(狩猟月)、エサが豊富な夏を過ごし肉付きの良くなった野生動物を狩るのに適した頃、この季節は作物の収穫が終わり、長い冬に向けて肉を蓄え始めるための狩猟が始まる。月も明るく照らす時間も長いため、猟師は野生動物を見付けやすくなる季節です。
 1010日・・・・「三日月」
 1014日・・・・「上弦の月」(1013日)
 お月さまがちょうど半分になる「半月」、半月はその形を弓に見立て、「上弦の月」「下弦の月」とも呼ばれています。この上弦・下弦の見分け方を「弦」にあたる欠け際が下を向いている時は下弦、その逆が上弦と呼んでいますが・・・・。下弦は「弦が下」、上弦は「弦が上」が成り立つのは月が沈む時なんです。つまり、夕方に見ることが出来る半月は「上弦の月」、明方に見ることが出来る白い半月は「下弦の月」と覚えても良いかもしれません。 その「半月」は、1013日(水)、「宵月・中潮」と呼ばれます。天気の関係で一日ずれてしまいました。満月と異なり、地球の影が映る月はクレーター等のデコボコで生じる影がクッキリと見える。
 1018日・・・・「十三夜」(後の月)
 「十三夜」は旧暦の913-14日の夜をいいます。「十五夜」が中国伝来の風習であるのに対し、「十三夜」は日本で始まった風習。「十五夜」では月の神様に豊作を願います。「十三夜」は、稲作の収穫を終える地域も多いことから、秋の収穫に感謝しながら美しい月を愛でるのです。秋もいよいよ深まったこの夜は、満月の二夜前の欠けた月を愛でる。この秋最後の月であることから名残の月、また豆や栗を供物とすることから「豆名月・栗名月・後の月」と呼ばれる。
撮影時刻;19:10 撮影時刻;23:30
連れ合いと夕餉に祈る後の月
 妻が夕食を出し終え、さあ食べましょうと・・・・、ちょっと待った「十三夜」だったのでとカメラ片手に飛び出しセーフ、食事を終えゆっくり撮ろうと外に出る、既に分厚い雲が月を呑み込んでいた。就寝前、テラスに出ると雲から完全に出ていた。
 1019日・・・・「十四夜の月」
 荒井由美(松任谷由美)の独身時代最後のオリジナルアルバムに、「14番目の月」(1976)という歌がある。その歌詞に「つぎの夜から 欠ける満月より 14番目の月が いちばん好き」というのがある。
 
 1020日・・・・「満月」(牡羊座満月)
 「牡羊座」は12星座のトップバッター、満月というちょっと特別な一日。いつもと同じように過ごしてしまうのはちょっぴりもったいないかも。牡羊座の力も借りて、この日を少しだけ特別な気持ちで過ごしてみる。その少しの意識で、毎日がもっとスムーズに、少し鮮やかなものに変わっていくかもしれません。
 そして、今日は「妻の誕生日」・・・・そうだ、本場岡谷の名店に鰻を食べに行こう。ましてや「秋の土用丑の日」、鰻の旬は夏でなく秋から油がのるこれからである。養殖ウナギとは言え、多少は異なるであろう。その結果は巻末に掲載しよう。
 
 1021日・・・・「十六夜の月」・・・・ほぼ満月
 「十六夜の月」、「満月」と違いが判らないほど「昨夜の月」と同じ、画像混同は起こしていない。正真正銘、本日の撮影である。10月の「満月」は、今年の12回ある「満月」の中で最も小さいそうだ。小さいという事は、地球との距離が最も遠い、そんな関係でクレーターがより見え難いのだろう。設定に問題がある(あれこれいじり過ぎた)かと心配してしまった。手持ち撮影なのでシャッタースピード1/800秒(固定状況によって1/250秒に送らせても可)、ISO-400、ホワイトバランスは基本AWB、肉眼に近付けるには「曇」で併用撮影する。
 1020日・・・・「妻の誕生日」・・・・秋の土用丑の日に鰻を食べに岡谷へ
 今日は妻の誕生日、里の「御牧苑」で食事をと思い調べたところ全面改装で長期休業に入っているとのこと。ならばと、岡谷の鰻専門店に行こうとネット検索、人気店の「天龍」へ、ランチタイムは11:30-12:301時間だけ、その後は貸切営業、2番目で、外では大勢が開店を待っていた。「誕生プレゼント」まで頂き妻は大満足。帰路は霧ヶ峰経由で戻る。今日は「秋の土用丑の日」、鰻の旬の始まりと夜のテレビで報じていた。今月の「月待行事考」は、妻の誕生日、「秋の土用鰻の日」で完としましょう。引き続き宜しくご面倒お掛け致します。
妻に贈る秋の土用の鰻かな
 帰路は霧ヶ峰経由で戻る。左画像は、諏訪福島にある河合曽良の「奥の細道」(日光)で詠んだ「剃捨てて黒髪山の故露もかへ」、諏訪は曽良の生まれ故郷である。中央と右画像は霧ヶ峰より富士山を望む。今朝は、浅間山のみならず浅間山系の初雪を観測した。翌朝(21日)のテラス気温計は3℃と最低気温を示していた。
           MP3 月の雫