復活に向け ; Butterfly Aid “ヒメギフチョウ”
- Butterfly Aid 2018 -
 Butterfly Aid “Tyokyojin 2017” ヒメギフチョウ 昨年度の振り返り
 昨年の活動を振り返ってみよう・・・・粘土地なので「落葉+腐葉土+桐生砂+鹿沼土+畑の土」をブレンドし鉢植えにしたものを「ブッドレア」の根元に埋設した。(ウスバサイシン採集日;4.25
 そして飼育出来た「繭」は14個、Butterfly Aid “Tyokyojin 2018” は・・・・ここから始まります。
 【エリアの整備】 模擬林間の再現(2018.3.23
 一昨日の「名残雪」は一夜にして消えた。裏庭のブッドレアの根回りに朽ち木の皮を敷き詰めた。この場所には昨年ウスバサイシンを植えた。林間をイメージしての庭造りだ。
 【羽化の準備】 果たして羽化してくれるだろうか?(2018.3.26
 「繭の配分」を、バタフライガーデン“蝶狂人”で8個、区の公園に6個とした。裏庭の朝日が当るブッドレアの根元に「羽化小屋」を設置、朝から大工仕事、乾燥落葉腐葉土を敷き詰め繭を置き、その上に乾燥落葉で覆った。
 土台は太い枝木、屋根は簡単に外れる。東向きにして固定した。「羽化小屋」に6個、「洗濯ネットケージ」に2個、羽化の状態をチェックしやすくした。
 【食事の準備】 瞬の花(宿根草)を植えた(2018.3.27
 シバザクラ(オーキントンアイブルー、モンブラン)×10、ミヤマホタルカズラ×2、名札なし×2、を「羽化小屋」の前に植えた。
 【区の公園】 5個を置く(2018.3.27
 昨年の調査時、荒れ放題だったのでカタクリは絶滅したと思っていたが、小画像の石と右手の木から手前にかけて生き残っていた。乾燥落葉を敷き詰め「繭」を置き、同落葉で覆っておいた。何故か繭は5個しかなかった。
 【羽化】 羽化小屋より飛び立つ(2018.4.2
 840分、妻が「羽化している」と知らせてくれた。舞い立ったのは955分、裏庭を数回飛び回り羽化小屋近くの白花芝桜に止った。洗濯ネットの2個は羽化小屋に移す。
 【羽化】 3日続きの羽化(2018.4.4
 昨日に続き3日、3頭目の羽化だ。1~2日庭・農道で舞う姿を目撃したが、その後は見掛けなくなった。何処に飛び去ったのか気になる。
 【区の公園】 カタクリが満開(2018.4.4
 満開のカタクリを見たのは初めて、輪張り囲いの中央部に狭い範囲ではあるが十分な群落が残っていた。
 【羽化】 名残雪を越えメスの羽化(2018.4.10
 中5日を明けメスが発生した。野菜畑の土づくり中、妻が「飛んでいる」と教えてくれた。羽化したのは2頭。
 羽化後2日ほど留まっていたが、その後は全く姿を見せない。何処に飛んで行ってしまったのだろう。最終的な確認は、8個の繭から6頭のヒメギフチョウが羽化した。
 【食草】 ウスバサイシン(2018.4.16
 ブッドレアの根元に朽ちた木の皮を敷き詰めた。その下から逞しく芽吹き花を咲かせている。西側は略根付いているが南側は芽吹かず。もう少し増やしたい。
Butterfly Aid “Tyokyojin 2018”
 【採卵】 1葉に2ヶ所(17+1633個(昨年は30個)の産卵葉を採集(2018.4.25
 食草(ウスバサイシン)も20枚採集してきた。昨年の孵化は58日、冷蔵庫の野菜室で新鮮な状態で貯蔵しなければならない。昨年の30個→14個、減少は途中からの外飼いに起因、今年は繭化までケージ飼育する予定だ。孵化直前に、「金色→銀色」に変色するのでタイミングを逸することはない。
 【孵化間近】 ゴールド→歪(凹)&ゴールド→シルバー(2018.4.30
 16個口の異変、採卵時に1個の歪(凹)が確認されていた。その歪(凹)が5個になっている。形が整っているのは11個、これだけが「正常孵化・成長」するのかどうか追跡観察したい。
 「孵化間近」になると「ゴールド→シルバー」(幼虫化)に変色する。17個口で12個のシルバー化が確認できた。尚17個口での歪(凹)は確認できない。明日には「孵化」するであろう。
 夜、21時過ぎに覗くと17個口の全てがシルバー化していた。こりゃ、明朝にでも孵化してしまったらと、産卵葉を切り抜き「育成ケージ」に取り敢えず移した。孵化後、共食いしないうちに3ケージ位に小分けしよう。
 ※ Memo;来シーズンは、「羽化→交尾→産卵」まで「飼育ケージ」でやってみよう。それには、「ウスバサイシン」の「温室育成」が必要になろう。
 【孵化】 17個口の全数が孵化(2018.5.01
 17個口の全数(画像員数確認)が「孵化」した。3ヶ所に散っていたが、ウスバサイシンの葉を分割カットし難い状態なのでそのままで、新しい「ウスバサイシン」に替えた。天気がよく気温も上がったので、産卵葉も食草葉も乾燥していた。
 【孵化間近】 16個口もゴールド→シルバーに変色(2018.5.01
 16個口も明日には「孵化」するであろう。10個と6個の集団にわずかではあるが「ハサミ」が入るだけの間隔があったので「分割」した。
 【朝の点呼】 31疋→30個(2018.5.03
飼育ケージ No.1 88 飼育ケージ No.2 88

①孵化率
100
②孵化直後の生存率
94%91%
飼育ケージ No.3 87 飼育ケージ No.4 77
 【食草採取】 目の前の谷へ(2018.5.04
 冷蔵庫に保存している食草が底をついた。午前中に野菜の苗植えを済ませ昼食後に食草採取に行った。食草(タッパ2箱)と鉢植用(3本/鉢を13鉢)を採取、これで繭化まで持つと思う。もし不足したら、昨年植えたサイシンが裏庭に生えているので採取すれはよし。採取した食草用の葉裏に卵(10個)が付いていた。
 採取した食草用の葉裏に卵(10個)が付いていた。食草採取後(採取前に産卵有無は確認している)、クーラーボックスに重ねて入れる際に「産卵葉」であることに気づく、置いてくるわけにもいかず持ち帰った。狭い範囲で、3ヶ所に産卵、うち1ヶ所は孵化していた。他の発生地より多く確認出来たので一安心。
 33個の卵に5個の歪(凹み)があった。「歪5≒減少7」とに因果関係があるかは不詳。昨日の採卵10個の半数がゴールドからシルバーに変色、明日にでも孵化するであろう。
 点呼;5/6 = 24(生存率72.7%、昨年は78.8%)、5/8 = 23 4部屋替え(生存率69.7%)、5/10全く変化なし。5/12 = 22(生存率66.7%2/3になった)、5/16 = 20(生存率60.6%)後口5個は未だ孵化せず。
 【第2弾】 10個口より5疋が孵化(2018.5.07
 天気が悪く予測に反し、やっと半分が孵化した。残りもまだゴールドなので遅れる見通しだ。先発組の点呼、23疋と変わらず。餌も枯れていないので1葉を四等分にし乾燥防止をせずに追加した。
 【順調に成長】 2018.5.17
 員数確認は昨夜の餌くれ時に行った。先発組は20疋、後発組は5疋(未孵化はダメだろう)。大画像は先発組の大きな幼虫、小画像は後発組。
 出張・手術と不在が続き、この間の餌やりは妻がやってくれた。大分大きくなったが、上蓋の歪による隙間からかなりの脱走があったようだ。久しぶりに餌やり・掃除・点呼を行うと、後発組を合せても20疋(33+10、生存率46.5%)と著しく減少した。(2018.5.24
 生息地(終齢幼虫)の観察に行った。幼虫がいるウスバサイシン回りは、「気温;20℃」「相対湿度;60%RH」であった。ちなみに、「標準温湿度状態」(常温常湿)とは、「気温20±15℃」「湿度65±20%RH」である。餌やり清掃後の員数13疋まで減少。減少7疋は、逃走6疋・死亡1疋。一週間ほどで「蛹化」するだろう。(5.29
 【蛹化準備】 繭を作り易く(2018.5.31

 「蛹化」を思わす素振り、ならばと「落葉」を入れ繭作りがし易い環境をつくってやった。

 「終齢幼虫」は
9疋、33個の卵ずスタート、27.3%、逃げ出しによる減少は泣けてくる。(6.3
 【蛹化】 孵化より約1ヶ月で蛹化が始まった(6.04。そして、69日に蛹化完了。昨年より少ない 9個。