蝶狂人の春 (東御市) 昨年比-2種の26種
 今シーズンは、「EOS kiss X9」「EOS Kiss X10」をメインに、「EOS 60D」を偶に使う。レンズは「A001 F2.8 70-200mm」「F016 F1.8 85mm」をメインに、「B01 F3.5 180mm MACRO 1:1」と「EOS 60D」の組み合わせも偶に使ってみよう。
 時にはミラーレス「
α6400 + SEL55210 F4.5-6.3」も使う場合があろう。後々の研究に、可能な限り(忘れなければ)撮影データを記載することにする。
 「蝶の発生」という観察記録ではなく、「蝶との共生」(写楽)に重きをおいた撮影記録にしたく、ひとつの蝶でも多くの画像を収録した。
 「写楽」(しゃがく)は、 小学館 から発売されていた 写真 を中心にした月刊誌 。昭和
55年(1980)に創刊され、昭和60年(1985)に休刊。5年半余りの期間で通巻69号を刊行した。コンセプトは「音を楽しむように写真を楽しむ」である。御年33歳から38歳、熊谷支店から本社に戻り、サラリーマン時代最盛期の頃であった。
 私の思う「写楽」は、「蝶とのコミュニケーションをマクロの世界観で楽しむ」、そんな写真への挑戦である。シーズンを通じ、作風がどのように変って行くか楽しみだ。(案外、変らないかも・・・・)
   Midi 風の香り
 310日 モンシロチョウ(シロチョウ科シロチョウ亜科) No.01
 311日 越冬キタテハ(タテハチョウ科タテハチョウ亜科)
3/13 夕暮れにウグイスの初鳴き 「うぐひすや誰に初鳴き夕まぐれ」(俳句講座;特選)
 317日 モンシロチョウ(シロチョウ科シロチョウ亜科)
3/24 ツバメ初飛来(妻目撃)
 326日 テングチョウ(タテハチョウ科テングチョウ亜科)
 「Sony α6400」、f6.3 210mm 1/400sec ISO-125 同 ISO-160。左画像の背景ボケなら蝶の撮影に充分使える。
 329日 浅間山
 昨夜の雨、浅間山系では主峰浅間のみ冠雪、気温は24℃まで上がり、コラボを期待した「芋虫月」(満月)を待たずに消え去った。
 329日 テングチョウ(タテハチョウ科テングチョウ亜科)とキタキチョウ(シロチョウ科モンキチョウ亜科)
 41日 ヒメギフチョウ(♂)(アゲハチョウ科ウスバゲハ亜科) No.02 発生は330日、3月発生初めて
 41日 ルリシジミ(♂)(シジミチョウ科ヒメシジミ亜科) No.03
 41日 スジグロシロチョウ(シロチョウ科モンシロチョウ亜科) No.04
 43日 ヒメギフチョウ(アゲハチョウ科ウスバゲハ亜科)
 今シーズンは、カタクリの満開をヒメギフが待つという最高の環境が出来上がった。
 この日のヒメギフチョウの撮影は満足の行くものであつた。カタクリに近づく飛翔、カタクリに止るオスにメスが近づく、これも上手く撮れたと自負している。ちなみに、オスとメスの区別をどこで見たかというと、メスには既に「交尾痕」が付いている。このメスはオスに迫るも交尾は成立出来ない。この絵から「写楽」という観点から、どう読もうかは敢て記さない。
 46日 モンシロチョウ(シロチョウ科モンシロチョウ亜科)
 46日 スジグロシロチョウ(シロチョウ科モンシロチョウ亜科)
 47日 花
 コニファー(ロシアンゴールド)の根元に咲く可憐な花、「みみちゃん」と声をかける。2019.1.5155ヶ月(人間年齢76歳)で逝く、あれから2年経ったね。
 47日 テングチョウ(タテハチョウ科テングチョウ亜科)
 47日 ルリシジミ(♀)(シジミチョウ科ヒメシジミ亜科)
 411日 ツマキチョウ(♀)(シロチョウ科シロチョウ亜科) No.05
 412日 トラフシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科) No.06
 お隣の露地の松でトラフシジミを見付けた。昨年、ロシアンゴールドでのテリ張りを繰り広げた。昨年は4/28であったが・・・・今年はどうだろうか・・・・
 415日 ルリシジミ(シジミチョウ科ヒメシジミ亜科)
 415日 トラフシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)
 お隣りの露地の松で初見してから3日目でロシアンゴールドの外側の三重カナメの垣根で見付けた。
 418日 トラフシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)
 そして、3日後に三重カナメからロシアンゴールドに這い上がった。
 419日 ツマキチョウ(♀)(シロチョウ科シロチョウ亜科)
 419日 モンキチョウ(シロチョウ科モンキチョウ亜科)No.07  アゲハ(アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科)No.08
 419日 ベニシジミ(シジミチョウ科ベニシジミ亜科) No.09
 419日 トラフシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)
 テリ張り地点のロシアンゴールドに到着した翌朝、今年も「テリ張りショー」が始まった。昨年より9日早い、蝶種の飛来記録、昨年の5種に対し今日現在で9種、種別で4種多い。今年の蝶の発生は昨年より早い。温暖化の影響であろうか・・・・
 420日 ツバメシジミ(♀)(シジミチョウ科ヒメシジミ亜科) No.10
 ホームページのサーバー、OCNがサービース終了しさくらに変更、全て移行出来ていなく積み上げたバタフライガーデンのデータも比較できるのは2013年から。同年度でのツバメシジミの初撮り(目撃はそれ以前から)は「5/27No.15」と参考にならないほど遅い。
 420日 ベニシジミ(シジミチョウ科ベニシジミ亜科)
 420日 モンキチョウ(シロチョウ科モンキチョウ亜科)
 420日 ルリシジミ(シジミチョウ科ヒメシジミ亜科)
 420日 スジグロシロチョウ(シロチョウ科モンシロチョウ亜科)
 このページを見ただけでも判るように、新たに発生した蝶種の画像ではない。バタフライガーデン、造園当初に比べ掲載ページ数は何倍にも膨らんでいる。「蝶種の記録」から「蝶との共生記録」に内容が大きく変化している。年を重ね行動範囲が狭くなつた(フィールド撮影は皆無といってよい)のは事実である。仙台出張時の「旅の未知草」では、ページ数は一桁多くなっている。ホームページ開設当時は1ページ、長くても3ページ、今では30ページを超える。
 420日 ツマキチョウ(♂)(シロチョウ科シロチョウ亜科)
 420日 コミスジ(タテハチョウ科タテハチョウ亜科) No.11
 420日 トラフシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)
 420日 アゲハ(アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科)
 421日 トラフシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)テリ張り・卍飛翔の終了
 428日 ミヤマセセリ(セセリチョウ科チャマダラセセリ亜科) No.12
 429日 ヤマトシジミ(シジミチョウ科ヒメシジミ亜科) No.13
 430日 スジグロシロチョウの求愛行動 (シロチョウ科シロチョウ亜科)
 53日 ヤマトシジミ(シジミチョウ科ヒメシジミ亜科)
 ツマキチョウ(♂)(シロチョウ科シロショウ亜科)  コツバメ(シジミチョウ科ミドリジミ亜科) No.14
 58日 ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科ウスバアゲハ亜科) No.15
 59日 キアゲハ(アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科) No.16
 59日 ミヤマセセリ(♀)(セセリチョウ科チャマダラセセリ亜科)
 511日 モンシロチョウ(シロチョウ科シロチョウ亜科)
 513日 ベニシジミ(シジミチョウ科ベニシジミ亜科)
 517日 ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科ウスバアゲハ亜科)
 518日 ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科ウスバアゲハ亜科) ネギ坊主に訪花
 518日 ウラギンヒョウモン(タテハチョウ科タテハチョウ亜科) No.17
 519日 ヒメウラナミジャノメ(タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科) No.18
 521日 アサマイチモンジ(タテハチョウ科タテハチョウ亜科) No.19
 522日 コジャノメ(タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科) No.20
 522日 ルリタテハ(タテハチョウ科タテハチョウ亜科) 越冬蝶
 522日 ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科ウスバアゲハ亜科)
 523日 オオルリシジミ(シジミチョウ科ヒメシジミ亜科) No.21
 523日 ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科ウスバアゲハ亜科)
 523日 ダイミョウセセリ(セセリチョウ科チャマダラセセリ亜科) No.22
 
 524日 オオルリシジミ(シジミチョウ科ヒメシジミ亜科) 観察会中止につき公開観察日誌
 
 今年の「累代飼育」(オオルリシジミを守る会)は、昨年に続き「飼育方法の簡略化」(累代飼育の後継者育成策)がテーマであった。昨年の実験では160個を超える「蛹化」に成功した。今年は、その裏付的なフォロー実験、「羽化~採卵」まで「自然界」で行うというものであった。そのため、成虫の撮影も十分に得られた。さて、その結果であるが・・・・、結論は「大失敗」、「採卵500個超」(成功)に対し「孵化が12匹」、「蛹化はたったの8個」と散々たるものであった。原因は、家の周りなので「野焼き」が行えず「卵寄生蜂」(メアカタマゴバチ)の犠牲になったことにある。
 524日 ミヤマチャバネセセリ(セセリチョウ科セセリチョウ亜科) No.23
 昨年は、「アリューム」にアゲハチョウが訪花した。「ヨツシャー」と、かなりの球根を買い込み集中的に3ヶ所に植えたが、アゲハチョウの訪花はなかった・・・・何故?
 524日 ウスバシロチョウ(アゲハチョウ科ウスバアゲハ亜科)  コジャノメ(タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科)
 524日 アゲハ(アゲハチョウ科アゲハチョウ亜科)
 525日 クモガタヒョウモン(タテハチョウ科タテハチョウ亜科) No.24
 
 ここ何年か、「春の蝶」から「晩夏または秋の蝶」(夏眠明け)になっていたが、今シーズンは久々の訪花で「おかえりなさい」と思わず声が出てしまった。
 529日 ホルデウムユバタム イネ科
 529日 オオルリシジミ(シジミチョウ科ヒメシジミ亜科)   ウラギンヒョウモン(タテハチョウ科タテハチョウ亜科)
 531日 トラフシジミ(シジミチョウ科ミドリシジミ亜科)
 昨年の「春の蝶は26種」であった。今年は、これを上回るとの見通しであったが、4月末では13種(昨年は12種)とほぼ同程度とな5月末では2種少ない24種で終えた。平年より気温の低い5月との気候環境が効いたのだろう。
                Midi 風の香り