蝶棲庵の記(初夏編)
20246
 531日(金)  水玉の光をあやす浮葉かな(葉の成長過程;浮葉-巻葉-立葉)
 来たる 611日に「喜寿」を迎える。此れより「日記」形式で集う蝶たちとの日々を綴ることにした。昨年の梅雨入りは6/8(一昨年は6/6)だった。今年は 6/16 頃との予想。
 61日(土) アカシジミ;シジミチョウ科ミドリシジミ亜科 No.24 ゼフ1
 旧暦425日、諸々の記念日より抜粋「気象記念日」「景観の日」「写真の日」等、ホトトギスの初鳴き
9時過ぎにふるさと林道初探索、気配すら感じられなかった。西の沢越え初探索、アカシジミが畦道の足元で羽化直、林縁のみ注視していたら見逃すところだった。
 61日 キタテハ;タテハチョウ科タテハチョウ亜科 No.25 全登録の 1/4 に到達
 朝イチの(手ぶら)蝶棲庵パトロールで、イチモンジセセリを撮り損ねた。改めて、何が何でもカメラ持参と再認識を強める。
 61日 ヒメシジミ;シジミチョウ科ヒメシジミ亜科 No.26
 ふるさと林道と沢の西の探索から戻り、西の畑の矢車草で見付けた時は、「羽化不全のミヤマシジミの♂」かと思った。ふるさと林道のヒメシジミ発生地では見掛けていなかったので、そう思う気持ちが高ぶった。夕方近くに、玄関口で綺麗な♂を見掛けたが、カメラを取りに戻った間に姿を消していた。
 61日 イチモンジチョウ;タテハチョウ科タテハチョウ亜科 No.27
 今年の5月後半は「低温」[雨降り」が続いた。久し振りの「晴天」なるも気温は余り上がらなかった。それでも、未撮影を含め5種とは忙しい「初夏」の開幕だ。昨年比「+4種」でのスタートになった。今年は「ゼフ撮り」に注力したいと考えている。「わい性ブッドレア」(紅姫20本、藍姫10本)と「枝垂れブッドレア」(5本)を挿し木にした。ほぼ、全数根付いたようだ。
 62日(日) 雨/曇・終日不安定 ベニシジミ、キタテハ、コミスジ、ヒメウラナミジャノメ
 63日(月) クモガタヒョウモン;タテハチョウ科ウタテハチョウ亜科 No.28
 旧暦426日、諸々の記念日より抜粋ウェストン記念日(上高地の梓川河畔にあるウェストン碑の前で献花・記念講演・合唱等)、ヨシキリの初鳴き(妻は5月末と言う昨年は5/20
 63日 アカシジミ;シジミチョウ科ミドリシジミ亜科
 63日 ヒメシジミ;シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
 昨年から感じていたが、今年で「我が家から発生」と断言できる物的事象が・・・・付近の発生地では、何処も姿が確認出来ていない。バタフライガーデンの造園三大目標「オオルリシジミの棲む家」「アサギマダラの渡りの給蜜地」、そして残る「絶滅危惧種の駈込寺」が達成した。当初、ミヤマシジミが周囲で発生していることを知らなかった。飛来中に農道脇にコマツナギを移植したが居つくことはなく台地からも絶滅してしまった。食草が限定される種については、食草に不自由しない環境保全が必須だ。限られた発生地(残された生息地)の原動機付草刈機による短期間での全面除草が絶滅要因であった。当地は日本でも限られたオオルリシジミの保護地(東御市指定天然記念物かつ市蝶)であるが、年々食草のクララが減少している。採集者対策に片寄りすぎるパトロールでなく、「住民の目」に頼る民家周辺発生地の育成を積極的に進めなくてはいけないと思うのだが・・・・
 64日(火) アサマイチモンジ 「奥の細道碑撮り旅」を振り返り「一と間をしのくみちか夜の
 「おくのほそ道」(殺生石)元禄2416日、「高久」の庄屋「覺左衛門」宅に二宿。殺生石を見て、その伝説を込めての作。これに曽良が「木の間をのそく短夜の雨」を付合。殺生石を見た後、殺生石の毒気にあてられて無数の鳥や虫が空中からまっさかさまに落ちたという伝説を聞く。ここにきて初めてホトトギスの声を聞いた。その声は、あの殺生石の毒気にあてられて空飛ぶ鳥たちが落ちたという。「落くるやたかくの宿の郭公」(曾良書留)有り。
 曽良の付合句。何処でどう間違ったのか「一と間をしのぐ」は誤刻で、正しくは「木の間をのぞく」である。「誤刻」で片付けたくない素晴らしい句と思う。
 64日 ツバメシジミ;シジミチョウ科ヒメシジミ亜科 樹液派蝶の試写 500mm
 旧暦428日、諸々の記念日より抜粋「虫の日」。カエデの脇枝を2本挿し木にした。根付くか難しい。
 65日(水) ブッドレアの挿し木
 挿し木で「ブッドレアの寄せ植え」を試みる。「フラワーパワー」「ピンクパール」「イエローマジック」「ブラックナイド」の4種を育てている。これら41株の寄木を作ってみたいと思い。梅雨の季節を狙って3株挿し木にしてみた。贅沢なバタフライブッシュになるであろう。「金婚記念樹」になることを祈る。
 旧暦429日、諸々の記念日より抜粋「特になし」。新暦の429日は結婚記念日、実際には過ぎていますが「金婚記念日」でした。アカボシゴマダラの春型を目撃、何とか撮りたいと飛び去った台地北縁の林縁を農道より眺めているとアカシジミも飛んでいるのを観察できた。
 66日(木) 子持ちツメレンゲ、紅姫の移植、モンシロチョウ
 旧暦51日、諸々の記念日より抜粋「特になし」。「わい性ブッドレア」(紅姫、藤姫)と枝垂れブッドレアを接ぎ木したのは5/16であった。21日間(3W)鉢植えで根付きをさせた。もう大丈夫であろうと「紅姫」(20本)だけ地植え移植した。播種した「ムシトリナデシコ」が大きく育ち、今にも咲きそうになっているので地植えした。お隣りとの境の南側に木立がある。パラソルテーブルでお茶をしていたら「アカシジミ」が舞うのが見えた。
 66日 イチモンジチョウ;タテハチョウ科タテハチョウ亜科
 67日(金) タムロン 180mm マクロ 1:1 試写
 旧暦52日、諸々の記念日より抜粋「特になし」。「わい性ブッドレ」(藤姫10本)、枝垂れブッドレア5本、トマト自然発生3本の移植、脇枝挿し木6本作りをした。根付くか心配だ。
 67日 ヤマトスジグロシロチョウ;シロチョウ科シロチョウ亜科 No.29
 一昨日、アカシジミが舞っていると記した木立、梢をゴマダラチョウが飛び回っている。樹液酒場がオープンしていないのか全く止まらなく撮影チャンスなし。
 68日(土) クロヒカゲ;タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科 No.30
 旧暦53日、諸々の記念日より抜粋「特になし」、九州地方の梅雨入り。
 68日 アカシジミ;シジミチョウ科ミドリシジミ亜科
 アカシジミに続くゼフィルスの登場が無いのは当地だけではなさそうだ。また、ヒメシジミがバタフライガーデンに根付いた(付近の発生地では未だに姿をみない)と思うのはぬか喜びと危惧し始めた。世間ではヒメシジミの発生が少ないと少ないという。今日もテングチョウが2回飛来するも撮影のチャンスなし。
 69日(日) ホシミスジ;タテハチョウ科タテハチョウ亜科 No.31
 旧暦54日、諸々の記念日より抜粋「ログホームの日」(ログハウス)、四国地方の梅雨入り。
 プレカット材セルフビルド方式のログハウス
 69日 ヤマトスジグロシロチョウ;シロチョウ科シロチョウ亜科
 69日 ヤマウラギンヒョウモン;タテハチョウ科タテハチョウ亜科
 610日 サンパラソル
 午後、茶々ちゃんが久し振りに外出、帰宅は何時に・・・・。
 真っ赤な「サンパラソル」が咲いた。鶴性なので将来的には、南棟窓の両脇にと
2本購入してある。一日が始まる「最初の試写」にと選んだところ、真紅の無垢、オートフォーカスが効かない。何とか、現物の紅色が再現でき一安心。
 6/5 にアカボシゴマダラが飛来し撮影のチャンスがなく飛び去られた。その方向に、ゼフ観察を兼ね散歩に行った。
 610日(月) ヒオドシチョウ;タテハチョウ科タテハチョウ亜科 No.32
 旧暦55日、諸々の記念日より抜粋「時の記念日」、膵臓気泡 MRI 検査。
 610日 アカボシゴマダラ(♂);タテハチョウ科タテハチョウ亜科 No.33
 610日 アカボシゴマダラ(♀);タテハチョウ科タテハチョウ亜科
 611日 蓮の立葉が目立ち始めた 一ヶ月後には「蓮華」が見られるだろう
 旧暦56日、諸々の記念日、何はさておき「私の喜寿誕生日」、他には抜粋「得になし」。
 611日 ホシミスジ;タテハチョウ科タテハチョウ亜科
 「アカボシゴマダラ(♀)」が、遠慮がちながらも来てくれた。君に責任はないのだから、堂々と来てくれていいんだよ。ありがとう。
 611日 オオルリシジミ;シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
 喜寿祝いの挨拶に来てくれるとは、やはり律儀な友(造園目標のひとつ;オオルリシジミの棲む家)よ。
 611日 ヒメシジミ;シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
 喜寿祝いの挨拶に来てくれるとは、やはり律儀な友(造園目標のひとつ;絶滅危惧種の駈込寺)よ。
 613日 アカシジミ;シジミチョウ科ミドリシジミ亜科
 旧暦58日、諸々の記念日、何はさておき{私の喜寿誕生日」、他には抜粋「特になし」。
 613日 ヒメシジミ;シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
 613日 ウラナミアカシジミ;シジミチョウ科ミドリシジミ亜科 No.34 ゼフ2
 証拠写真としても掲載が憚られるも参考にと・・・・
 613日 ミズイロオナガシジミ;シジミチョウ科ミドリシジミ亜科 No.35 ゼフ3
 613日 ヒメキマダラセセリ;セセリチョウ科セセリチョウ亜科 No.36
 ふるさと林道、ヒメシジミはやっと♂・♀各1頭の確認がとれた。家の周りでの確認数が例年並みで喜ばしいが、絶滅が危惧される状態なので何とか手を打ちたいが・・・・農道の路肩に食草を増やそうかと思うが・・・・
 614日 クモガタヒョウモン;タテハチョウ科タテハチョウ亜科
 旧暦59日、諸々の記念日より抜粋「認知症予防の日」。入歯を支える右上の一本歯が痛みだしたので歯科医へ、ここの歯科医は年2回定期診察(認知症予防)の案内をくれる。ありがたいことだ。
 615
 旧暦510日、諸々の記念日より抜粋「暑中見舞いの日」。
 616
 旧暦511日、諸々の記念日、不思議なことが・・・・今日は「父の日」だが、参考にしているサイトに記述がない。掲載基準に疑義を感じる。
 妻の送迎間に「小泉庄」の名残りの地を観て回った。「塩田神社」(曽良の句碑)-「弓崎神社」-「福田神社」-「旧倉沢家住宅」-「小泉館跡」(特定出来ず)。時間切れで「高仙寺」「小泉大日堂」には行けず。妻をピックアップし上田へ「靴等の買物」(妻)、父の日の夕食(生寿司)。夕刻より久し振りの雨降り。
 616日 クジャクチョウ;タテハチョウ科タテハチョウ亜科 No.37
 「小泉散策」に出掛ける前に撮った「18-400mm F/3.5-6.3」画像、背景の美しさに自画自賛。撮影条件・環境にもよるがいろんなレンズで撮り比べても良いかも・・・・折角持っているのだから「宝の持ち腐れ」にならぬよう。
 これは、いつもの蝶撮りレンズ「70-200mm F1.:2.8」。
 616日 ヒメシジミ;シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
 616日 ルリシジミ;シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
 頻繁に盗らない種のひとつだが、梅雨時の本種は思い出(岩沼)もあり、春一番に撮る画像とも異なる。
 616日 ヤマウラギンヒョウモン;タテハチョウ科タテハチョウ亜科
 617日 キタキチョウ;シロチョウ科モンキチョウ亜科 No.38
 旧暦512日、諸々の記念日、「特になし」。
 617日 ヒオドシチョウ;タテハチョウ科タテハチョウ亜科
 庭の池に水飲みにきたヒオドシチョウ、半日陰で画像が暗く撮れ、修正したらコントラストが強くなった。
 618
 旧暦513日、諸々の記念日、「特になし」。
 619
 旧暦514日、諸々の記念日、「特になし」。
 620日 越後村上へ(塩引き鮭と笹川流れ)
 旧暦515日、諸々の記念日、「特になし」。
 621日 夏至 甲信越の梅雨入り 沖縄は昨日梅雨明け
 旧暦516日、諸々の記念日、「特になし」。
 622日 ブッドレアが咲き始めた
 旧暦517日、諸々の記念日、「特になし」。
 622日 ヒメシジミ(♀);シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
 622日 ヒメキマダラセセリ(♂・♀);セセリチョウ科セセリチョウ亜科
 
 622日 ウラギンシジミ;シジミチョウ科ウラギンシジミ亜科 No.39
 622日 ムラサキシジミ;シジミチョウ科ミドリシジミ亜科 No.40
 622日 ウラゴマダラシジミ;シジミチョウ科ミドリシジミ亜科 No.41 ゼフ4
 東方の「ふるさと林道」のゼフィルスは激減している。一方、西方の竹藪・沢の向うの水田北側台地縁の畦道では増えているように感じた。その分、家の周囲には飛来の可能性が高まることにつながる。
 622日 ミドリヒョウモン;タテハチョウ科タテハチョウ亜科 No.42
 622日 ミスジチョウ;タテハチョウ科タテハチョウ亜科 No.43
 623
 旧暦518日、諸々の記念日、「特になし」。
 624
 旧暦519日、諸々の記念日、「特になし」。
 625日 ベニシジミ;シジミチョウ科ベニシジミ亜科
 旧暦520日、諸々の記念日、「特になし」。
 625日 イチモンジチョウ;タテハチョウ科タテハチョウ亜科
 626日以降天候不順で未撮影
 昨年の「初夏の蝶」迄の撮影種の数は44種であった。月末迄に晴れ間がでれば超えるであろう。蓮の状況が著しく遅れている。昨年は627日の段階で蕾が色づいていたが、未だ蕾すら確認出来ない。
 
 629日 マムシと遭遇
 旧暦524日、諸々の記念日、「特になし」。
 629日 トラフシジミ;シジミチョウ科タテハチョウ亜科
 629日 ベニシジミ;シジミチョウ科ベニシジミ亜科 真っ黒な夏型の♂
 629日 ウラナミシジミ;シジミチョウ科ヒメシジミ亜科 No.44
 629日 ヒメジャノメ;タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科 No.45
 629日 オオチャバネセセリ;セセリチョウ科セセリチョウ亜科 No.46
 イチモンジセセリと酷似するため同定に迷いに迷った末、オオチャバネセセリとした。

 
 629日 ウラギンスジヒョウモン;タテハチョウ科タテハチョウ亜科 No.47
 629日 キマダラセセリ;セセリチョウ科セセリチョウ亜科 No.48
 630日 蓮の蕾が3
 旧暦525日、諸々の記念日、「特になし」。蓮華鑑賞は7月中旬頃か、一週間ばかり遅れているように思える。
 630日 スジボソヤマキチョウ;シロチョウ科モンキチョウ亜科 No.49
 630日 ツバメシジミ;シジミチョウ科ヒメシジミ亜科
 630日 クロツバメシジミ;シジミチョウ科ヒメシジミ亜科 特別参加(第2化が発生)