川柳のお題探し


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月の川柳(生涯教育講座)で、翌月の宿題を出す当番が回ってくる。
921日は、詩・童話・短編小説作家「宮沢賢治」の忌日に当る。そこで、「作品名」をお題にしてみようと思った。

作品名を見て「発句の衝動に駆られた川柳」(
Make in one day)(詠み手;三茶庵)を紹介しましょう。


「青びかる天弧のはてに」
2017812日の夜半~13日の明け方に「ペルセウス座流星群」が極大・・・・「天弧」(流星群)に思いきり祈ろう

No.01 青びかる天弧のはてに夢描く


「あくたうかべる朝の水」
あくた;芥(あく)・ごみ・くず  タケノコとニシンの味噌煮は大好物です

No.02 筍のあくたうかべる朝の水


「あけがた」
「あけがた」 明け方に見た夢なのか理解しにくい  朝日に燃える(社叢の)林床の激しさに心奪われて

No.03 あけがたの室の八島に煙花舞う


「雨ニモマケズ」
「雨ニモマケズ」は代表作の一つ  血糖コントロール目的の散歩も犬が三日坊主を防いでくれる

No.04 さあ行こう雨ニモマケズ犬の伴


「うろこ雲」
「うろこ雲」(巻積雲)は非常に小さな片雲が多数の群れをなす秋の風物詩で哀愁を感じさせる

No.05 何もかも忘れて見入るうろこ雲


「蛙のゴム靴」
「蛙のゴム靴」  テラスに障子戸を取り付けた 雨上がりに小さな蛙が透けて見える

No.06 障子戸に透ける蛙のゴム靴が


「黄いろのトマト」
「黄いろのトマト」  今年は
5種類のトマトを作った 黄色のミニトマトは殆ど食べない

No.07 今日もまた黄いろのトマト省かれて


「雲を濾し」
「雲を濾し」  どんよりとした梅雨空 明日だけでも晴れて欲しいとの願い

No.08 雲を濾し梅雨の季節に碑撮り旅


「月光の鉛のなかに」
「月光の鉛のなかに」  冬の澄み切った月夜の光は一層冷たさを感じさせる

No.09 月光の鉛のなかにうさぎ見ゆ


「洪積の台のはてなる」
「洪積の台のはてなる」  まさに我が家(バタフライガーデン)は洪積台地のはて(端)にある

No.10 洪積の台のはてなる蝶の苑

No.11 洪積の台のはてなる終の家


「このみちの醸すがごとく」「いちょうの実」
ふたつの作品名をそのままつなげて 初デートで日比谷公園のイチョウ並木を散歩・・・・

No.12 このみちの醸すがごとくいちょうの実


「詩ノート」
「詩ノート」 イオンの文具売り場で「詩ノート」(俳句・川柳帳)を見付けた・・・・じっと妻が見ている

No.13 詩ノートを買い物かごにそっと入れ


「霜枯れのトマトの気根」
「霜枯れのトマトの気根」  野菜の苗はゴールデンウィーク後に植えること(解ってはいても)

No.14 霜枯れのトマトの気根そっと抜く


「霧降る萱の細みちに」
「霧降る萱の細みちに」  ふたつの趣味の場面を詠んでみた

No.15 蝶探し霧降る萱の細みちに

No.16 碑撮り旅霧降る萱の細みちに


「土をも掘らん汗もせん」
「土をも掘らん汗もせん」  真似て「西ノ畑ニ居リマス」を裏返しに昼寝

No.17 真夏日に土をも掘らん汗もせん


「つめたき朝の真鍮に」
「つめたき朝の真鍮に」  当地に移って七年目 厳寒の最低気温は氷点下
17℃

No.18 止水栓つめたき朝の真鍮に


「虹の絵の具皿」
「虹の絵の具皿」  小学生時代の頃は水彩画で入選を欠かさなかった 写生で絵の具皿を共有した友へ

No.19 絵手紙で虹の架け橋絵の具皿


「猫」
「猫」  猫好きかお宅に寄らせて頂くだけで分かる

No.20 猫好きの家の柱は傷だらけ


「猫の事務所」
「猫の事務所」  宮城で独立し
17年間で3軒の引越しをした

No.21 吉招く猫の事務所は我がオフィス


「畑のへり」
「畑のへり」  アサギマダラの渡りの中継地にとフジバカマを植えた 初年度から飛来

No.22 フジバカマ畑のへりに植えて待つ


「ひかりの素足」
「ひかりの素足」  就職支援で送り出した青年から「採用」との電子メールが届いた

No.23 採用とひかりの素足Eメール


「二川こゝにて会したり」
「二川こゝにて会したり」  二つの川の合流地点 奈良井川と梓川が合流し犀川となる

No.24 犀川紀二川こゝにて会したり


「ゆがみつゝ月は出で」
「ゆがみつゝ月は出で」  朧月が昇る夕方の風景

No.25 ゆがみつゝ月は出でたり春の暮


「猫」
「猫」  昨年度の川柳講座で詠んだ句を追加

No.26 野良子猫七日も住めばあるじ顔