旅の未知草「芭蕉句碑めぐり」  
  細道を碑撮り馳せるや走馬灯  
  − 「奥の細道」旅中と思える期間に詠まれた作品を中心とした代表的な句碑(青文字;「おくのほそ道」掲載句) −  
   
 
 
凉しさやほの三日月の羽黒山
 
 
涼風やほの三か月の羽黒山
 
 
五月雨やほの三か月の羽黒山
 
 
凉しさやほの三か月の羽黒山
 
   「おくのほそ道」(出羽三山)元禄263-10日、「涼しさや」「雲の峰」「語られぬ」の三句を刻んだもので「三山句碑」という。(山形県鶴岡市羽黒山出羽神社山頂)    「おくのほそ道」(出羽三山)元禄263-10日、「羽黒山」を詠む。「涼しさや」ではなく「涼風や」になっている。「涼しさや」の初案が刻まれている。(山形県鶴岡市羽黒山三山大愛教会)    羽黒山参道二の坂御坊平若王寺跡前に「芭蕉翁三日月塚」があり「涼しさや」→「五月雨や」の句碑があった。碑撮り旅で出遭った超レアな句碑。(山形県鶴岡市芭蕉翁三日月塚)    「おくのほそ道」(出羽三山)元禄263-10日、重複するが「三山句碑」については「単独句碑」を、それぞれ掲載する。(山形県天童市将棋むら天童タワー)  
 
 
雲の峯いくつくつれて月の山
 
 
雲の峯いくつ崩れて月の山
 
 
雲の峰いくつくつれて月の山
 
 
語られぬ湯殿にぬらす袂哉
 
   「おくのほそ道」(出羽三山)元禄263-10日、「涼しさや」「雲の峰」「語られぬ」の三句を刻んだもので「三山句碑」という。「雲の峰」とは「入道雲」のこと。(山形県鶴岡市大進坊)    「おくのほそ道」(出羽三山)元禄263-10日、「月山」を詠む。「志津御番所跡」の句碑から月山山頂の句碑にやっと入替できた。(山形県西川町より登山、月山山頂)    「おくのほそ道」(出羽三山)元禄263-10日、「月山」を詠む。「志津御番所跡」の句碑から月山山頂の句碑に入替でき碑撮り制覇なる。その間継いだ記念すべき句碑。(山形県西川町)    「おくのほそ道」(出羽三山)元禄263-10日、「湯殿山」を詠む。6月中旬の撮影、この一ヶ月前は句碑の上部が数cm見えるほどの残雪であった。(山形県鶴岡市湯殿山神社)  
  No.09    
  旅人 & 撮影者 福澤三雄(長野県東御市)