旅の未知草「芭蕉句碑めぐり」  
  細道を碑撮り馳せるや走馬灯  
  − 「奥の細道」旅中と思える期間に詠まれた作品を中心とした代表的な句碑(青文字;「おくのほそ道」掲載句) −  
   
 
 
早苗とる手もとや昔しのぶ摺
 




みちのくのしのぶもぢずり誰故に
亂れむと思ふ我ならなくに


 恋歌を思い出し
田植えの所作に恋する乙女の面影を偲ぼうと・・・・
 
早乙女にしかた望まむ信夫摺
 
 
笈も太刀もさつきにかされ紙のほり
 
 
佐くらより松盤二木を三月越し
 
   「おくのほそ道」(信夫の里)元禄252日、「福島」での「陸奥の田植風景」を詠んだ句。最初に撮影した時は「除染作業中」で立入禁止だった。(福島県福島市文知摺観音堂)    「おくのほそ道」(信夫の里)元禄252日、「陸奥の田植風景」を詠んだ、「早苗とる手もとや昔しのぶ摺」の初案。(福島県福島市市立第一小隣接公園)    「おくのほそ道」(飯塚の里)元禄252日、「飯坂の鯖野」にある「佐藤庄司旧館跡」を尋ね、近くの古寺(菩提寺の医王寺)で墓参りをして詠んだ句。他に「弁慶が笈をもかざれ紙幟」。(福島県福島市医王寺)    「おくのほそ道」(武隈の松)元禄254日、「武隈の松」を見ての作。挙白の餞別句「武隈の松見せ申せ遅桜」への答礼句。初案は「散うせぬ松や二木を三月ごし」。(宮城県岩沼市竹駒神社)  
 
 
笠島はいつこ皐月のぬかり道
 
 
あやめ草足に結ん
屮鞋の緒
 
 
松島や鶴に身をかれほと

きす
 
 
夏草や兵共か夢の跡
 
   「おくのほそ道」(笠島)元禄254日、「竹駒寺」近くの「武隈の松」を見て「笠島の実方中将」の墓参りと思うも「いささか遠い」との事で立ち寄らず仙台へ。(宮城県名取市道祖神路)    「おくのほそ道」(宮城野)元禄254-8日、「仙台」での作。出立の前夜に「北野屋加衛門」が干し飯や草鞋等を持ってきてくれた。(宮城県仙台市陸奥国分寺薬師堂)    「おくのほそ道」(松島)元禄259-10日、曽良の作。左側の句碑は芭蕉の「朝よさを」の句碑。芭蕉は「島々や千々にくだきて夏の海」を詠むも句碑はなし。(宮城県松島町雄島)    「おくのほそ道」(平泉)元禄2513日、「平泉」での作。一関に宿し、平泉(高館・衣川・衣の関・中尊寺・光堂・泉城・桜川・桜山・秀衛屋敷)を数時間で見物するとは。新旧のうち旧碑掲載。(岩手県平泉町毛越寺)  
  No.06    
  旅人 & 撮影者 福澤三雄(長野県東御市)