クロツ観察 2017年度の記録
 クロツ観察も「4年目」になる。3年で定着したようだ。昨年は「幼虫」しかも「アリとの共生」も観察出来た。
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3化と考えられているがダラダラ発生ゆえ切れ目が不明確だ
 2017年の観察テーマ
  ①食草の管理・栽培・・・・種子からの育成ならびに食草の多種化(イワレンゲ・マンネングサ・タイトゴメ等)
  ②生息環境の充実・・・・・お花畑化ならびに立体化(擬似石垣風景等)
  ③羽化の撮影・・・・・・・・・飼育ケージでなく自然環境での羽化を捉える(蛹は石に張り付いている)
 428日(撮影は翌日) ツメレンゲに食痕を確認
 3齢幼虫で越冬するという。ツメレンゲは、種子が発芽して開花まで3年かかる多年草、開花後に結実すると「親株」は枯れてしまう。しかし、地下茎を伸ばし脇から「子株」が出て春になると発芽し成長する。未確認であるが、この子株に潜り込み越冬するものと推察する。霜柱等で子株が浮き出るので春先には注意深く周囲の桐生砂を寄せてやっている。冬眠より目覚める幼虫は食欲旺盛な3齢ゆえ、一気に画像のような食痕が発生する。昨年の第1化の発生は57日だった。今年は・・・・どうだろう・・・・遅れるかな?
 56日 第1化の発生
 食痕を確認してから9日目、3齢で越冬・・・・4齢・・・・蛹・・・・羽化(早過ぎる)・・・・何処かに誤りがあるのでは、クロツバメシジミは食草に潜り込んで大きくなるので経過観察は難しい。越冬明けが何時頃なのか・・・・掘出して突き止めるのも難しい。514日に2頭、15日に3頭目が発生、風が強く撮影出来なかった。食痕は10ヶ所足らずだが確認出来ているのでオス・メスの発生は期待できる。
 516日 第2化へ命の継承
 朝、3頭の姿を確認した。大きさが異なる「Mix」だ・・・・風が吹いているので姿を見掛けなくなったが期待できる。昼過ぎに目を皿にして探す。飛び回らないと思ったら「イイ事していた」・・・・第2化も期待できるネ。
 株分けしたものを「食べられない」ために防虫ネットで覆い育成中だ。時々「ハイポネックス希釈液」をジョロでかけている。「第3化」用の餌として考えている。日照時間が比較的短い場所(他に隔離できる場所がなく)なのでヒョロヒョロしている。 
 527日 そろそろ第1化は終りかも・・・・
 春先に顔を覗かせたツメレンゲ・・・・心配していたが一斉に芽生え?・・・・クロツエリアも様になってきた。先日、交尾も確認したし・・・・オーナーの“蝶狂人”もホッとしています。定着すると「余所に行こう」という浮気心が起きない蝶なので可愛いですね。
 ファインダー越しの画像は、目視とは異なる美しさを表現してくれる。それも、丁寧に扱うと・・・・それなりにお返しもしてくれる。クロツは、いつまで眺めていても飽きない蝶だ。
 68日・・・・1化なのか第2化なのか分からないが(多分2化だろう)
 3頭のクロツが飛び回っている。あれれと思うや、交尾が成立・・・・ツメレンゲには新しい食痕があり第2化が控えている。(06.08
 植付(5.16)から丁度1ヶ月経った。大分大きくなったが「弱々しく」感じる。大きくなってからの移植に良いことがなく梅雨明け前には少なくとも半分は植え付けたい。(6.15
 
 北東側の空地に大規模ソーラーが建設中だ。ダラダラと規模を広げている。満月・朝日の反射が眩しい。緩やかな傾斜での設置だったが、急傾斜かつ真面に反射する土手の設置に唖然としている。最近、その左、北側の水田の畔上で測量が行われている。今年の耕作でソーラー化するのだろうか・・・・未だに許可・説明等がなされていない。真面に面する住宅は我が家を含め2軒のみ・・・・市も地区も見てみないふりをするような許可?
 農道の内側にブッドレアを数本植えれば少しは見えなくなる。秋になったら移植しよう。裏庭のクロツ城もすっぽりと囲まれる。上空が覆われないのでバタフライガーデンの機能は損なわれないと思う。家の北側に回らない限りは見えないので、東-南-西側を眺めての生活へと環境づくり変換をしよう。
 
 第2化が昨日発生(7.6
 第2化が昨日発生した。そして今日は3頭になっていた。ここ1週間ほど雨が続いている。九州では50年に一度というほどの大雨で被害も出ているようだ。ツメレンゲをチェックすると30ヶ所以上に食痕が見られ、大量発生が予想される。予備のツメレンゲは十分に育っているので心配はいらない。(7.06
 
 10數頭が飛び交うも損傷個体が増えてきた。そんな中でも新しい個体もあり第2化はダラダラと続く。ツメレンゲの食痕も目立つが、新たに追加したものは食べられていないものも多く第2化も後半であることは間違いなさそうだ。(7.28
 第3化の準備(8.10
 第2化の姿が見えなくなってから略1週間が経つ。無傷のツメレンゲは数えるほど、大部分が食痕というより食べ尽くされ「アリの塔」になっている。養生中のツメレンゲ、「アリの塔」の状況をみながら補植した。「アリの塔」については第3化の過程を「定点観察撮影」(5ヶ所で可能な限り毎日)しよう。(8.10
 このところ、畑から家の周りの草取りを毎日している。30℃を超える暑さなので昼までで止めている。庭の花壇回りの草取りを終え昼食にしようと後片付けをしていると第31個体が目の前から飛び立った。(8.11
 来シーズンへの伝承9.1
 ツメレンゲの多くは「アリの塔」と化している。君たちの子供の食い扶持ぐらいは残っているので安心して子づくりに精を出してくれ9.1)。「アリの塔」の観察映像・・・・面白い画像にならなく辞めました。