高舘丘陵 ; 早春の自然観察路

− 2001.3.20 (火) 晴れ −

 春分の日、仙台では19℃まで気温が上がり、昨日の強風と打って変わり初夏を思わせる一日になりました。骨折後のリハビリハイクということで、妻が同行してくれました。
 高舘丘陵は、国道4号線の西に平行して位置する小高い山並みで、東北新幹線だと仙台に到着する直前のトンネル地帯がこれに当たります。

 高舘丘陵は、五社山(295m)〜外山(315m)までが自然観察路です。外山の南に位置する三方塚(326m)周辺は、志賀高原ハイキングコースとして整備され、全長約5kmの縦走コースです。
 左の写真は、名取市中ノ沢にある案内板です。高舘丘陵には、ヒメギフチョウ・ウラナミアカシジミ・ムラサキシジミが生息しています。
 名取市中ノ沢から入り、車止めから五社山まで約1時間、さらに外山(袖山)を経て三方塚まで約1時間、往復4時間のコースです。案内板の「進入路」の先あたりが車止めになっています。案内板に駐車場とありますが、実際には進入禁止です。車止めには数台の駐車スペースがあり、車止めから駐車場まで約1200mあります。
名取市中ノ沢の自然観察路入口
五社山の山頂に祀られる石祠 仙台湾方向の眺め(五社山の山頂から)
 家から最も近くの里山で、今回で13回目です。自然観察路で、越冬あけのスジボソヤマキチョウとヒオドシチョウの撮影ができました。キタテハとアカタテハを目撃しましたが、撮影はできませんでした。山肌の日陰斜面に僅かながら残雪もありましたが、陽当たりのよい観察路脇ではフキノトウが最盛期でした。カタクリは、やっと芽生え始めたところです。
 五社山と外山、いずれも海抜のわりには高度感もあり東側の展望がよく、仙台空港から太平洋、金華山まで見渡せます。今回は大事をとり、外山の手前にある鞍部で引き返しました。それでも万歩計のカウンタは約10800歩、所要5時間、かなりゆっくりしたペースでした。
五社山から外山に続く自然観察路 高舘丘陵全景(国道4号線の西、岩沼名取境界より)
 「高舘丘陵四季便り」と題し、豊かな自然をシリーズでご紹介していく予定です。生態写真の「蝶の写真館」は、今日撮影した越冬蝶を皮切りにオープンしました。ご期待ください。