青麻山 ; 冬枯れ残る雑木林

− 2001.4.28 (土) 晴れ −

 青麻山は、南北から眺めると双耳峰のように2つの山が並んで見えます。東側が青麻山、西側があけら山で、青麻山の方が10mほど低いが、信仰の山として山域全体を表しています。
 蔵王連峰の東のはずれに位置する独立した山域で、蔵王火山群より100万年も古い複式火山です。

 山容は堂々として美しく、江戸時代の画家、谷文晁の「名山図会八十八図」の中にも描かれていると聞きます。私は、国道4号線を北上し、白石市に入ってからの青麻山の眺めが気にいっています。いつか、ご紹介しましょう。

杉林を抜けると純粋の落葉樹林 展望が開け休憩場所によい岩場
 青麻山(800m)に登るのは、9回目です。登山コースは、無線中継所からとスーパー林道出合(手前に新しい道があり、名前負けするほどに荒れている)の2つあります。
 一般的なコースは無線中継所からですが、自然度の高いスーパー林道出合から登ることにしました。このコースは2回目です。初夏になると下草で道が閉ざされてしまうので、無線中継所からのコースを選ぶことになります。
 登山口から暫くは杉林の中を歩きます。そこを抜けると、落葉樹の雑木林です。山頂の尾根に出るまで急坂が続き、少しバテました。途中で山野草(ニリンソウが花盛り)の撮影をしたこともあり、登りの万歩計カウンタが2200歩なのに2時間強も費やしてしまいました。
 下山は同じコース、まだ本調子でない右足をかばい、急坂をおそるおそる下りました。所要時間は、登り約2時間、山頂で約1時間、下り約1時間でした。
青麻山の山頂 山頂は東側の展望が開けています
 登山記録を調べたら、ちょうど1年前(29日)にも登っていて、その時はあけら山(810m)まで足をのばしていました。山頂付近の木々はまだ冬枯れを残し、やっと芽生え始めたところです。
 山頂では、傷ついたキアゲハと老体のヒオドシチョウが舞っていただけでした。後1ケ月もすれば、ミヤマカラスアゲハ・キアゲハ・スミナガシ・アオバセセリの乱舞が見物です。飛び交う蝶の撮影に、その頃に登る予定です。