南蔵王 ; チングルマ咲く湿原

− 2001.6.18 (月) 快晴 −

 平成11年5月に始めた里山歩き、昨年10月から今年の2月まで右足首骨折で中断、その間を除く20ケ月強で延べ100回目を迎えました。100回記念は、アクシデントに遭遇した屏風岳に妻と登ろうと決めていました。
 この時期の屏風岳、懐に広がる高層湿原の芝草平は高山植物が咲き揃っていることでしょう。梅雨の中休み、朝方はどんよりした雲で覆われていましたが、出発時刻には晴れてきました。7時45分に家を出て、刈田峠に9時少し過ぎに着きました。
 屏風岳(右)と後烏帽子岳(左)
  蔵王ロッジ駐車場より
 左より屏風岳、杉ガ峰、前山
  刈田峠の登山口から行く手を眺める
 刈田峠の登山口から約10分、前山の手前鞍部に広がる高層湿原が右手に広がります。チングルマと、ヒナザクラが一面に咲き揃っていました。里山では4月に咲くショウジョウバカマが登山道を飾っていました。
 残雪を抱く杉ガ峰
  芝草平から来た方向を振り返る
 芝草平
  中央遠方に中央蔵王が見える
 登山道は、ところどころにある残雪から流れ出た水で泥濘になり滑りやすい状態になっていました。注意、注意の連続です。最初のピークである前山で、早くもおにぎりを食べました。いつもより軽い朝食だったのでエネルギーの補給です。
 杉ガ峰を越え芝草平に到着、2時間半も経過していました。前山手前の鞍部に広がる高層湿原より高いところにあるせいか、芝草平の花数は少ないようでした。
 右足首骨折現場(左から下りる時に骨折)
  芝草平を後に屏風岳に向かう溝状の登山道
 屏風岳の頂上
  木製ベンチの向こうに1等三角点がある
 芝草平を後にし、屏風岳に向かう溝状の登山道に入りました。ここも泥濘で滑りやすくなっていました。後烏帽子岳への登山道を左に分け、しばらく行くと右足首の骨折現場です。地形の変化で当時とは異なっていましたが、骨折した状況を妻に説明しました。
 危険とは思えない場所です。しかし、
多くのハイカーは“このようなところ”で捻挫や骨折をしています。皆さん、気をつけましょう。
 山頂は風もなく、とても穏やかでした。先客がベンチに座っていたので、通過し妻と昨年9月に来た時に昼食をとった場所まで行きました。山頂の稜線、屏風の縁を歩く登山道は気分爽快です。
 山頂を400m通り過ぎ、水引入道への登山道を左に分ける地点、標識には刈田峠より4500mと記されています。
 そこは、南斜面のため陽当たりがよくシャクナゲが咲いていました。登山道脇から南屏風岳から不忘山を眺め、本昼食です。遠方の不忘山、山頂に人影が見えました。
 13時に下山開始、登山口を目前にした前山と刈田峠の鞍部付近まで戻ったとき、甲武信ケ岳の時と同じ痛みがともなう疲れを感じました。刈田峠に戻ったのは16時、約7時間の山歩き、万歩計のカウンタは15000歩でした。