高舘丘陵 ; ゼフィルスの季節

− 2001.6.30 (土) 曇り/雨 −

 待ちに待った「ゼフィルスの季節」です。昨年の7月8日に台風3号が宮城沖を通過、その翌日に高舘丘陵で「ウラナミアカシジミの大量羽化」に出合いました。少し早いかも知れないけど、久しぶりに晴れ間がでたこともあり会いに行ってきました。
 今日のタイトルは「ゼフィルスの季節」と、綺麗な表現にしました。しかし心中は「恨み筋」の方が合っているようです。その辺りは、おいおいお話しましょう。
ウラミスジシジミ
シジミチョウ科 ミドリシジミ亜科
ミドリヒョウモンのつがい
タテハチョウ科 タテハチョウ亜科
メスグロヒョウモン(♂)
タテハチョウ科 タテハチョウ亜科
 今日は「中ノ沢〜五社山〜外山〜三方塚」、お馴染みのコースです。コースの説明や山の写真は省略します。目的は、ウラナミアカシジミの撮影です。先に結果をお話しましょう。数頭ほど目撃したものの撮影チャンスに恵まれませんでした。
 中ノ沢の登り口で、クジャクチョウとテングチョウが撮影できました。テングチョウの裏面、薄っらとした青紫がとても綺麗です。気に入った写真ではありませんが、「蝶と里山の浪漫紀行(別館)」に掲示しました。
 自然観察路脇でウラナミアカシジミを発見、撮影しようとデジカメを向けた時、目の前を青い個体が横切り近くの草に止まりました。何だろうと目線をズラしている間に、サヨナラされてしまいました。やむなく、青い個体の止まった草むらに近づくとトラフシジミでした。まだ一枚しか撮ってないので、撮っておこうとシャッターを切りました。違った角度からも撮ろうとヤブに入った途端、またまたサヨナラされてしまいました。
 この蝶、実はトラフシジミではなくウラミスジシジミだったのです。実は、ネットインすべき対象だったのです。恨み筋蝶とはよく言ったものです。
 五社山から外山に向かう途中、自然観察路脇に「イチヤクソウ」が数多く咲いていました。外山の頂上で昼食をとっていた二人連れの方から、「途中にギンリョウソウが咲いていましたね」と言われ、「そうですね、数多く咲いていました」と答えたところ、その方は不思議そうな顔をしていました。
どちらも「イチヤクソウ科」ですって・・・・信じられますか?
イチヤクソウ イチヤクソウ属 ギンリョウソウ ギンリョウソウ属
 家に戻って山野草の図鑑を調べたところ、イチヤクソウをギンリョウソウと勘違いしていたと気づきました。それはそうと、イチヤクソウとギンリョウソウ、同じ科の植物とは思えません。誰が、そう決めたのでしょう。
 9時半から15時まで、5時間半の山歩きでした。復路、五社山のあたりからポツポツと雨が降ってきました。そして、骨折部も痛み出しペースダウン。思い右足を引きずるように下山し、駐車場で車に乗ったと同時に本降りになりました。早朝は青空が見え、午前中は霞のかかった晴れ、昼過ぎには曇りから雨、梅雨時には珍しく天気予報通りでした。
 歩いた距離は10q(万歩計のカウントは19000歩、約11q前後)を超えています。少し歩き過ぎたようです。来週、ウラナミアカシジミの撮影にもう一度行く予定です。そのときは、半分ぐらいの歩数にとどめます。