中央蔵王(宮城県蔵王町) ; コマクサ咲く熊野岳

− 2001.7.7 (土) 快晴 −

 梅雨の季節は、天気予報が信じられません。七夕の7日は「晴れ/曇り」マークでしたが、午後の天気予報で急に「太陽マークで降水確率0%」に変わったのです。夕刻に妻が「幻想的な夕陽を撮影したら」と、仕事中の私に告げにきました。(7/6)
 7時45分に家を出ました。昨日の夕陽、雲一つない今朝の夏空、梅雨明けを思わす絶好の登山日和です。中央蔵王(刈田岳〜熊野岳)は、昨年の9月20日、南蔵王(屏風岳)で骨折する10日前に登った山です。
 刈田峠から刈田岳の山頂直下まで蔵王ハイラインが開通し、今や観光名所として刈田岳(1758m)と熊野岳(1841m)は、もはや登山対象の山ではないと言う人もいます。しかし、里山とは異なった高山の雰囲気が満喫できるコースとして、私は気に入っています。熊野岳は山形県に属すため、刈田岳は屏風岳に次ぎ宮城県で2番目に高い山です。
 大黒天にある刈田岳登山口
  標高1432mと記されている
 刈田岳に続く登山道
  怖くて登山道から大きく離れる・・・・
 蔵王エコーライン、大黒天駐車場に9時過ぎに着きました。標高差326mの刈田岳、そこから更に83m高い熊野岳、往復4時間、コースとしては里山歩きとほぼ同じです。
 大黒天からの登山道は、随所に石段や木製の補強道で整備されています。しばらく登るとコンクリート柱の柵でガードされた場所(右上写真)に出ます。刈田岳の山頂や御釜の縁を歩く観光客の姿がびっちり、アリのように見えます。ここを通過する際はさほど感じませんが、その先にある剣ガ峰から振り返ると足がすくみます。濁川に100mも切り落ちる絶壁、まさに宮城のグランドキャニオンです。
 刈田岳の山頂
  宮城県で標高2位の山も歩いて150m
 蔵王のシンボルである御釜
  山の写真館に5枚の写真を掲載
 刈田岳の山頂は、蔵王ハイラインを上り詰めた駐車場から徒歩150mという観光メッカ、蔵王のシンボルである御釜や仙台平野から太平洋まで見渡せる素晴らしい展望を求め、今日も観光客で混雑していました。
 刈田岳から御釜の西縁を、熊野岳まで砂礫地帯の登山道が続きます。左上写真のように登山道から離れて歩く人も多く、迷わないよう等間隔の杭が並べられています。
 刈田岳から熊野岳に向かう登山道
  砂礫で登山道が解らない・・・・
 熊野岳の山頂(山頂と思えない広さ)
  アラ、ここにコマクサガ・・・
 熊野岳の山頂、西(山形側)から吹き上げる風が強く風を避けての昼食です。まだ正午になっていません。大黒天から2時間半強でした。熊野岳の山頂(右上写真)は広く、とても山の上とは思えません。熊野岳山頂の登山道は、杭で囲まれています。その理由は、高山植物のコマクサ群生地になっているからです。小さくて良く見えませんが、広さをお伝えしたく標準サイズで撮影しました。写真中央の3人連れ登山者が指差すのは、「高原の女王と呼ばれるコマクサを見つけたからでしょう。
 同じコースを下山、大黒天駐車場に戻ったのは14時30分、約5時間半の山歩きで、腕と鼻の頭が真っ赤に日焼けしました。万歩計のカウントは、12800歩でした。登山道でヒオドシチョウを数多く目撃、撮影できたのはオオイワカガミで吸蜜するクジャクチョウだけでした。