高舘丘陵(宮城県名取市) ; 雑木林の妖精たち

− 2001.7.24 (火) 晴れ −

 梅雨明けで喜んだものの、昨日の大暑、暑くて暑くて仕事になりませんでした。今日も負けず劣らずの暑さ、仕事は涼しい夜間に回し、里山へ涼みに行ってきました。標高300m足らずの高舘丘陵、稜線に出るまでは暑くて暑くて、下着を絞ると汗が流れ落ちる始末でした。
 目的は、ウラナミアカシジミの撮影です。6月30日、7月2日、14日、目撃こそすれど撮影のチャンスに恵まれず。今日こそ、そう願い中ノ沢登山口に11時に到着、期待と不安を両手に観察路の両脇をキョロキョロしながら登り始めました。
この時期に咲くユリの花 ミヤマカラスアゲハ
 今年は、何か変です。昨年、あれほどいたヒメギフチョウやウラナミアカシジミ。今年は、わずかに目撃する程度。昨年は何年かに一度の大発生だったのか、そういうことにしておきましょう。
 この時期の里山、ユリが綺麗です。ユリといえば、ミヤマカラスアゲハが花粉だらけになって吸蜜する姿を見かけます。ユリに限らずツツジ等、白く強臭の花を好むようです。
 これより「雑木林の妖精たち」を紹介します。シジミチョウ科のミドリシジミ属にゼフィルス(西風;ラテン語)の仲間がいます。その多くは、ブナ林を生息域としています。撮影直前にドタキャンされたミドリシジミもいました。
 数多くいたのは、ウラミスジシジミとミズイロオナガシジミです。この種は、遊歩道脇から飛び出し、すぐに止まるので撮影しやすい蝶です。
 五社山の先にある「野鳥の声広場」で引き返し、今日も「ウラナミアカシジミ」に出合えなかったと重い足取りで下山しました。登山口まで500mぐらいの地点にさしかかった時、目の前をムモンアカシジミが横切りブナの小枝に止まりました。近づき目一杯のズームで撮影したのが左下写真です。ネットイン、やはりムモンアカシジミです。
ミズイロオナガシジミ ウラミスジシジミ
 ムモンアカシジミが羽化する頃には、アカシジミやウラナミアカシジミはいなくなります。あぁ〜、今年もダメかぁ〜。そう思って落胆するやいなや、すぐ近くのススキの葉にウラナミアカシジミが止まりました。やったぁ〜、やや薄暗い場所だったこともあり鮮やかな黄色が映えません。それに、少しピンボケかも・・・・。
 ついにやりました。足取り軽く登山口に戻ったのは15時、所要4時間、万歩計のカウンタは11900歩。21日の後白髪山の16000歩の3/4、それにしても後白髪山は難儀でした。
 
ムモンアカシジミ ウラナミアカシジミ
☆追伸

 今日は、ミミちゃんの3回忌です。ミミちゃんは、私の実家で生まれた雄犬です。妻と私の名前をとって「MiMi」と名付けたのです。フィラリアに蝕まれ、10歳という早死でした。飼い主の責任、そう獣医さんに叱られました。今は、庭のモクレンの木の下で眠っています。山から戻り墓石に大好きだったパン(まるごとやると喜んで背をこすりつけ土だらけにします)と花をあげ、三回忌をしました。ミミちゃんは、とても優しくて猫が好きです。

 猫は、クロちゃんとシロちゃん(ミミちゃんが散歩中に見つけた姉妹です)、クロちゃんの娘のパンダちゃん、パンダちゃんの息子のトラちゃんです。トラちゃんは二代目です。初代トラちゃんはパンダちゃんの兄で、99.8.19に猫エイズ(主治医の獣医さんは口内炎と診断しましたが、猫エイズに間違いありません)で亡くなりました。9歳でした。ミミちゃんと並んで眠っています。