梅雨明けしたというのに、先週は山歩きにはイマイチの天気が続きました。今朝は雲一つない快晴です。でも、霞がかなり濃く蔵王連峰どころか手前の青麻山も見えません。
高まる気持ちを抑え、9時少し過ぎに家をでました。蔵王エコーラインの刈田峠、関東以西から避暑に来ているアサギマダラと、満開の時期にあるキンコウカを撮影するのが目的です。
刈田峠(1545m)は、蔵王エコーラインの最高点近くにあり、県内の峠で最高点です。かつての峠頂は、アオモリトドマツ林の中にあり、今回ご紹介する高層湿原を通過してわずかの場所にあり「清水越え」として面影を残しています。蔵王エコーラインが開通した昭和37年より以前は、どんな様子だったのでしょう。 |
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アサギマダラ (タテハチョウ科 マダラチョウ亜科) |
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今年は、やはり何か変です。昨年は数えきれないほどいたのに、わずか3頭しか見かけませんでした。貴重なチャンスをものにしたアサギマダラ(上の写真)です。浅葱色(ネギの白い部分の色)が綺麗に写っています。
アサギマダラは、暑くなると北上もしくは高山に移動します。上昇気流に乗りふぁ〜とした舞方しかしないのに、何と1000q以上も旅をする移動性の蝶です。蔵王には8月中旬まで滞在します。
刈田峠の路肩には、アサギマダラの数より多いハイカーの車が停まっていました。練馬ナンバーの大型観光バスが、南蔵王ツアー客(中高年の女性が中心)を乗せてきていました。多分、芝草平の高山植物を目玉とした尾根歩きツアーでしょう。
今日は山歩きが中心ではないので軽装です。トレッキングシューズに履き替え、刈田峠から10分以内で着く前山手前の高層湿原に向かいました。 |
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刈田峠と前山の間にある高層湿原 |
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キンコウカ ユリ科 |
高層湿原は、満開の最盛期にあるキンコウカのお花畑(左上写真)でした。6月に来たとき、チングルマのお花畑だった場所です。白一色から黄色一色に変貌した高層湿原、記憶と現実が交錯するなか自然の素晴らしさに堪能しました。
モウセンゴケの実物を見たのは初めてです。キンコウカに隠れ見逃すところでした。可愛らしい白花ですが、あまりにも小さくフォーカスがとれずピンボケばかりでした。
チングルマ、花の散ったあとに残る羽毛状の花柱、ここから稚児車(チングルマ)の名が付いたのかと感心しました。純白の花も綺麗ですが、私は羽毛状花柱の方が好きです。 |
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モウセンゴケ モウセンゴケ科 |
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チングルマの花柱 バラ科 |
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万歩計のカウンタを覗いたら何と9600歩です。どこを歩き回ったのでしょう。アサギマダラとキンコウカ・モウセンゴケ・チングルマの美しさに酔い、通常の山歩きに匹敵する一日でした。 |
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