高舘丘陵(宮城県名取市) ; 早くも秋風吹く里山

− 2001.8.4 (土) 晴れ −

 今日の山歩きは、昨日の仕事帰りから決めていました。夕空を見上げ、久しぶりに天気になるのではと感じました。
 早く就寝するつもりが、結局仕事を終えたのは2時でした。真夜中に雷雨があり、天気はどうなるかと不安になりました。今朝は6時に出発する予定でしたが、禿岳登山には向かない空模様でした。床の中でぐずつき、起きたのは8時少し前です。
 妻が早起きしてつくったおにぎりを前に、山歩きはするもののなかなか決まりません。刈田岳山頂駐車場まで車で行き、熊野岳から地蔵岳まで行こうか、それとも青麻山にしようか、結局のところ夕立がきても安心な高舘丘陵に落ち着きました。
登山口付近から見上げる五社山付近 遊歩道で一番見晴らしの良い場所
 9時半に、お決まりコースの中ノ沢登山口に着きました。昨夜の夕立の影響か、遊歩道には水溜まりがありました。生物も植物も、一週間経つとずいぶん変わります。
 右上写真は仙台平野から指呼できる遊歩道の場所です。ススキや雑草が覆い茂っているので、わずかな距離ですがヤブをこぎながら進まなければなりません。
萩の花が咲き始めていました 尾根観察路
 用意した荷物、全部持ったわけではありませんが、いつもより重装備です。山間を吹き抜ける風は涼しく、遊歩道脇には萩の花が咲き始めていました。もう、初秋なのでしょうか?
 稜線上の尾根観察路は、ヤブをこぐようなことはありません。しかし、写真のように進むにつれ下草が伸びている場所もあります。
 高舘丘陵歩きの紀行は、7月24日に書いています。下山途中までは、書く予定をしていませんでした。遊歩道の中で最もヤブっぽかった場所まで下山したとき、登ってくる話声が聞こえてきました。
 ヤブから現れたのは70〜80歳ぐらいの老夫婦でした。挨拶程度で終えましたが暇つぶしで山歩きに来たと話されました。家でくすぶっているより山歩きをする。その前向きな姿勢にすごく感動しました。
 私も、この老夫婦より年老いても山歩きをしよう。そして、ホームページで紹介しよう。そんな決意をしました。それまで四半世紀もあると思つたら、なにや足の痛みも忘れ元気になりました。今日の紀行は、このことを紹介したかったのです。
 
 
尾根観察路 尾根観察路
ホソバセセリ(セセリチョウ亜科) 名取市
 追記)撮影した蝶の写真を整理していたら、標本にない「ホソバセセリ」が写っていました。ネットインしなければいけなかった蝶なのに、悔しい〜