禿岳(宮城県鳴子町) ; 美しいブナの原生林

− 2001.9.1 (土) 快晴 −

 禿岳(1262m)は別名鏑山とも言われ、奥羽山脈上で宮城・山形の県境に位置し、鬼首環状盆地を取り巻く外輪山の最高峰です。急峻な東面(宮城側)は、沢登りでも知られています。
 禿岳に登るのは2回目です。大のお気に入りですが、2年ぶりなので記憶も薄らいでいました。岩沼を7時20分に出発、東北自動車道古川ICで降り鳴子温泉を経て鬼首へ、県道鳴子最上線の花立峠頂に着いたのは9時15分、約2時間です。
鬼首スキー場付近から眺める全景 花立峠頂にある花立コース登山口
 花立峠に向かう県道鳴子最上線、鬼首スキー場付近から眺める禿岳の山容は圧巻です。天気は上々なのに、鳴子鬼首一帯だけが怪しい雲に覆われていました。そのうちに消えるだろうと思っていましたが、山頂には雲がかかったままでした。
 花立峠頂にある花立コース登山口(右上写真)の上部は賽の河原と呼ばれ、そこはハングライダーの発進場所になっています。
6合目付近まで続くブナ林の中を歩く登山道 6〜8合目の登山道は右手が急峻な斜面
 花立コースは、合目表示柱が立てられています。頂上までの標準タイムは2時間、私の足で2時間30分(休憩含む)です。記憶が薄れていたのは、6合目までの急坂路でした。この間は左上写真のような、美しいブナの原生林地帯です。2合目手前でギンリョウソウを、3〜4合目辺りはミヤマカタバミが群生していました。6合目辺りでは、キツリフネが咲いていました。6合目を過ぎると、右手が開け鬼首環状盆地一帯が切り落ちた東斜面に続いています。進行方向右前方には、堂々とした栗駒山を眺めることができます。
 7〜8合目の間は、急峻な東斜面縁を歩きます。素晴らしい展望なので、岩場に腰をおろし自然の素晴らしさを満喫しました。
 9合目を過ぎると、登山道は山頂尾根に続きやや湿地帯になっています。登山道の両脇で高山植物を見つけることができました。イワショウブが盛りでした。山頂は360度の大パノラマ、奥羽山脈の真ん中です。北北東に栗駒山、視線を西に移動すると神室連峰が一望できました。残念なことに、鳥海山〜月山は雲に隠れて見えませんでした。蔵王連峰は、霞がかかりぼんやりしていました。
 
イワショウブが咲く9合目すぐ先の登山道 山頂は360度の大パノラマ
 12時40分に山頂を後に、登山口に戻ったのは14時10分、所要1時間30分でした。万歩計のカウンタは8500歩弱、楽しい山歩きになりました。
ゴボッゴボッ・・・・湧き出す温泉 15〜20分間隔で吹き上げる間欠泉
 荒雄岳登山口がある間欠泉を見たので、家に戻ったのは17時20分です。