池の平湿原(長野県東部町) ; 高山植物の宝庫散策

− 2001.9.15 (土) 晴れ −

 湯の丸高原は、長野県東部町と群馬県嬬恋村に広がる標高1500〜2000mの美しい高原地帯です。その南東部に位置する池の平湿原は、かつて火山の火口だったところです。
 数万年前、湿原の南側(長野県側)にある三方ケ峰の大噴火により、山の大部分が崩れ、陥没して湖ができました。そこに雨水と共に土砂が流れ込み、その上に植物遺体が半分解のまま堆積して泥炭層となりました。やがて泥炭層の上にミズゴケが生えて、水を貯め湿原が形成されました。
東側の遊歩道はカラマツ原生林帯 南東部からは小諸市から佐久平が一望
 兄弟会(亡父母の生誕100年)を群馬県嬬恋村の休暇村鹿沢高原でやりました。岩沼を午前4時に出発し、東部町の姉宅に10時少し前に着きました。
 姉の案内で、池の平湿原に咲く高山植物や湿生植物を撮影しました。山野草の花園に、特集掲載しましたのでご覧ください。
 
霧に覆われた池の平湿原 湿原周囲に敷設された遊歩道
 池の平湿原めぐり(案内板2を参照)は、現在地(駐車場)から外輪山林内の遊歩道を抜ける右回りコースにしました。
 外輪山林内の遊歩道では、全国でも数少ないカラマツの天然林になっています。そこを抜けると崩落地岩場(A地点)に出ます。
 進行左手(湿原南東部)は外輪山が無く、運良く霧が晴れ小諸市から佐久平が眼下に見渡すことができました。眺望を楽しみながらお昼にしました。
 C地点経由、F地点手前の鏡池を左に見てG地点を抜け現在地に戻りました。9月中旬の高原は肌寒くウィンドブレーカーに身を包み約2時間の散策でした。万歩計のカウンタは、3750歩でした。
 
 池の平湿原めぐりを終えたのは14時前、18時の会食まで4時間もあります。姉の提案で、菅平高原までドライブすることにしました。
 今回の目的は、兄弟会に参加するだけでなく、少し遅くなったもののベニヒカゲの撮影と篭の登山に登ることです。
 池の平湿原に道を分けた地蔵峠(1731m)に戻り、群馬県側に少し下ると左手にレンゲツツジ群生地があります。道路脇に車を停めベニヒカゲの姿を追いました。妻のみが目撃、当の私は蚊帳の外でした。
ウメバチソウ ユキノシタ科 ネバリノギラン ユリ科
 菅平高原のスキー場に、ウメバチソウ(左上写真)が一面に咲いていました。池の平湿原では一輪しか見つけられなかったので、ここに掲載しました。マツムシソウとネバリノギランも数多く咲いていました。ベニヒカゲは、ここでも出会えませんでした。