半田山(福島県桑折町) ; 沼面に透る紅葉の山

− 2001.10.26 (金) 快晴 −

 半田山(863m)は福島県桑折町にあり、昨年の6月29日以来のことです。この山は年間を通じ登山道の整備が行き届き、雑木林が明るく好きな山の一つです。また、一昨年の「春のドカ雪」が降った後、踏み後の無い登山道(50〜60cmの積雪)を歩いた想い出のある山でもあります。
 半田山は、半田銀山として平安時代に開かれ、江戸時代に大いに栄えたとのことです。また、登山口がある半田沼には、源義経が平泉の藤原秀衡を頼って行く際に「金銀を背負った牛が暴れて沼に落ちた」という伝説もあります。
 現在の半田沼(新沼)は、明治38年の半田山南東面の大崩壊で出来たそうです。また、半田銀山の銀が使われたことからハンダ付けの語源になったり、王林りんごの発祥地でもあるとか・・・・今日、初めて知りました。
 
国道4号桑折町パーキングから眺める山容 年間を通じ整備が行き届いている登山道
 妻を誘って9時少し前に家を出発、半田沼管理センター(南駐車場)に着いたのは10時過ぎでした。私は4回目ですが、妻は初めての山です。林道を400mぐらい行くと南登山口があります。そこから林間登山道に入り山上駐車場を経て山頂まで約2km、下山は北登山口に出て半田沼を半周し南駐車場に戻る、約3kmのコースです。紅葉が始まっていました。妻は登山道で綺麗な落ち葉を拾い集めていたので、コースタイム1時間10分のところを2時間弱もかかってしまいました。
 
半田山の山頂 山頂より眺める東の展望
 山頂から東の眺めがよく、ゆったりと流れる阿武隈川や緩やかな阿武隈山地の山並みが一望できました。快晴でしたが、霞んでいたので霊山の奇怪な山容は目視できたものの写真写りはいまいちでした。
 
半田沼から眺める山容 沼面に透る紅葉の山(北登山口方向)
 緑がかった半田沼に映し出された紅葉の山陰がとても綺麗でした。
 次は、桜の咲く頃に来て町営の温泉に入ろう。満足げに言う妻の顔を見て、一週間遅れたものの「沼面に透る紅葉の山」は、妻への誕生プレゼントになったのではないかと思いました。
 登りに1時間45分、山頂で30分、下山に1時間15分、半田沼で1時間、しめて4時間30分、静かな山歩きができました。万歩計のカウンタは11000歩でした。