七ツ森(宮城県大和町) ; おとぎ話のような山

− 2001.11.24 (土) 晴れ −

 仙台の北、大和町に七ツ森(おとぎ話に出てくるような山)があります。北から、たんがら森(龍ガ森、文殊森)、遂倉山(尖倉山)、鎌倉山、蜂倉山(鉢倉山)、大倉山(吉田森)、撫倉山(萱ノ森)、松倉山(下ノ森)の7つです。

 このうち、たんがら森には登山道がありません。もっとも、山というより尾根ですから登山の対象外としても差し支えないでしょう。七ツ森は今回で3回目、残していた蜂倉山に登りました。
 
 
おとぎ話に出てくるような七ツ森の山容(大和町吉岡地区の東外れより)
※湯名沢登山口の案内

 大和町吉岡から船形・升沢方面へ、吉田地区で七ツ森湖に向かい左折、道は山懐で右に折れます。そこの細い道を石上山精神社(田村麻呂御手植と伝えられる老杉がある)方面に直進、禅興寺の先で左カーブになります。そこに直進する細い土道があります。これが湯名沢林道です。林道はしばらくして二股に分かれます。進路を左にとります。行き止まりに数台の駐車スペース、奥が湯名沢登山口です。

 
湯名沢林道終点にある登山口 ウッ・・怖ッ(五望展望台コース)
 湯名沢林道からの登山口、なかなか解らなく到着したのは11時少し前でした。湯名沢登山口には、2つのコースがあります。直進は五望展望台、左手は蜂倉山を周回して大倉山と撫倉山に行く道です。

 五望展望台コースは、ロープ1本ない急斜面登坂です。45度を超える登山道、右上写真(ロープでなく危険表示テープ)のように滑落の危険性がある場所を通過しなければなりません。
 
蜂倉山の山頂は松林の中 撫倉山の山頂は七ツ森最高の眺望峰
 落葉した木間から遂倉山と鎌倉山が見え隠れする程度、急坂をひたすら這い上がること1時間、蜂倉山の山頂は松林の中で眺望は全くダメです。暖かい風が斜面を昇ってくるので、枯葉も梢に向かって舞い上がりました。12時少し前、舞い上がる枯葉を見ながら昼食にしました。

 蜂倉山から撫倉山に向け下山、急坂でしたがロープが張られていたので安心して降りられました。30分もかからずに撫倉山登山口に着きました。このコースは、以前に下山したことがあります。

 山頂まで、ロープが張られている急坂です。途中、蟻ノ戸渡し、うろこ岩、眺望の素晴らしい天狗のとび石などの岩場もあります。山頂には1時間ほどで着きました。

 心ゆくまで眺望を楽しみ、14時15分に来た道を下山、湯名沢登山口まで30分で戻りました。昨日の北上山地と異なり、眺望とスリル満点の山歩きができました。