季節変り (長野県北信)新成蝶撮影の締め括り
− 2012.08.15 (水) 晴/曇 −
 心配な空模様だったが、昨年より10日ほどずれ込んでいるのでこれ以上遅らすわけにはいかない。

 そんなことでベニヒカゲを撮りに行った。約束の
時間前というのにH.A.さんの姿があった。
セセリチョウ科 オオチャバネセセリ セセリチョウ亜科
 目的地の駐車場にはキベリタテハとエルタテハがいた。そして、登山道にも同様に陣取っていた。

 いずれも神経質な蝶なので近寄らせてくれない。何度かトライしたものの撮れたのはエルタテハだけ。
タテハチョウ科 エルタテハ タテハチョウ亜科

 ここの登山道にいるクジャクチョウは絵になる。気に入ったものがあるので今回は軽〜く流し撮りした。

 里の上空には青空が広がっているが、頭上は厚い雲に覆われていた。そのうちに小雨も降り始めた。

 大岩の影に座り込み、おにぎりを食べ11時を待つ。(ベニヒカゲの活動開始時刻)

 監視員らしき車が登ってきた。最上部に止め何かを見回っていた。蝶には興味がなさそうな人だ。
タテハチョウ科 クジャクチョウ タテハチョウ亜科
 いつもの場所で待つも飛来して来ない。監視員の車が下って行ったのでその場所に行ってみた。

 草の中に潜り込んでいる個体や登山道で休んでいる個体が沢山いた。最も多くいる場所に車を止めたという訳だ。(納得
タテハチョウ科 ベニヒカゲ ジャノメチョウ亜科 留意・要注目 天然記念物
 人の気配を感じると草の中から飛び出し、少し舞っては再び草の中に潜る。

 その止まった瞬間だけ翅を開いているが、近寄りシャッターを切る前に閉じてしまう。
タテハチョウ科 ベニヒカゲ ジャノメチョウ亜科 留意・要注目 天然記念物
 40〜50はチェックしたであろうか・・・・結局のところ“探しモノ”を見つけることは適わなかった。クモツキ撮影の空振り同様、下山の足は重い。そんなこともあり“心通わぬ絵ばかり”になってしまった。
 旬の蝶といえばアサギマダラ、もう半月もすれば“渡り”が始まる。

 今年の“渡り”は安曇野ではなく地元で撮影してみよう。
タテハチョウ科 アサギマダラ マダラチョウ亜科
 ギンボシヒョウモンが多いなか、新鮮なミドリヒョウモンがいた。

 ここは“ある蝶”の一点狙いのポイント・・・・盆前あたりに誰か来たであろう形跡(踏み跡)があった。

 他に目立った蝶といえば・・・・キアゲハ、ヒカゲチョウ、クロヒカゲ、ヒメキマダラヒカゲ等。
タテハチョウ科 ミドリヒョウモン タテハチョウ亜科
 上って来る途中でH.A.さんが見つけたツマジロウラジャノメを下る際に車を止め撮影した。

 林道法面に
5〜6頭が飛んでいた。時々花に止まるも短時間、場所も日陰とあってイマイチの絵で終えた。
タテハチョウ科 ツマジロウラジャノメ ジャノメチョウ亜科
 林道脇に美味しい湧水がある。今回は1.8gペットボトル本を汲み持ち帰った。

 我が家の周辺ではサカハチチョウを見掛けていない。散歩道を含め探索をしてみたい。

 我が家のバタフライガーデンへの訪蝶数は現在
60種に達している。今シーズン、多くて70種と見ているが・・・・いくつまで期待できるかな。
タテハチョウ科 サカハチチョウ タテハチョウ亜科
 これからは“秋の蝶シーズン”・・・・まさしく“季節観とのコラボ”だ。新成蝶を追い求めるのでなく季節感の表現を追及した写真を撮り続けたい。そのためには無傷である必要は全くない。