鶴峯公園 (長野県岡谷市) 勘違いが生んだ躑躅の名所
 2013.05.14 (火) 晴
 岡谷市の鶴峯公園にツツジを見に行ってきた。行きは、まさかの山火事になった霧ヶ峰高原を眺めるコース。帰りは茅野市の「チーズケーキ」を土産に買うコース。
 山火事が起きたのは4月28日の午前中から夕方まで・・・・。

 春の恒例「山焼き」が一転して消防車23台、周辺5県から防災ヘリ、揚句は自衛隊ヘリまで出動・・・・。

 10haの予定が154haまで、高層湿原の高山植物まで焼いてしまうという大誤算・・・・風が悪いとは言えませんよ。
丸焦げになったカボッチョ山
 ビーナスラインの「富士見台」駐車場から眼下に広がる山火事の爪痕を見渡した。

 正面に見える「カボッチョ山」は略全面が黒焦げになっていた。右手の方角は「池のくるみ湿原」だが焼野原になっていた。

 貴重な高層湿原の高山植物や昆虫類の再生には時間が必要かも、今シーズンはどうなるだろうか。
池のくるみ湿原も焼野原
 富士見台駐車場の前は、観光客が歩き回って出来た踏み後小道が痛々しい模様を残していた。

 お店の人はハラハラして見守っていたのだろう。火事の痕跡がなかったので被害はなかったようだ。

 山焼き行事とはいえ風の強い日は延期するぐらいの判断はつかなかったのだろうか・・・・。
ビィーナスラインの富士見台まで火の手が迫った
 諏訪湖から流れ出す天竜川、そこは旧川岸村(現在の岡谷市川岸)に元片倉製糸の所有地があった。

 昭和の初めに1.6haが寄贈され公園になった。川岸村は、300株のツツジを植えることを決め埼玉県の安行に手配した。

 ところが、どこでどう手違いがあったのか送られて来たツツジは、何と貨車3台分・・・・返却も出来なく有志で何日もかけ植えたとのこと。
鶴峯公園は中部日本一のツツジの名所
 何とも「おとぎ話」のようなルーツ、そのおかげで「中部日本一のツツジの名所」になったと・・・・さ !

 満開の少し前、最高のタイミングでツツジ公園を見ることが出来た。

 平日ではあったが、校庭を使った臨時駐車場も満車寸前。昼近かったが出店の多くはお休みだった。
30種30,000株のツツジ公園
 綺麗に刈り込まれた3満株のツツジ、手入れ費用はどのくらい ?

 黒色系アゲハの飛来を期待したがナミアゲハを数回目撃しただけであった。
ルーツは「勘違いが生んだ躑躅の名所」
 帰路に立ち寄った蓼科高原チーズケーキ工房、観光バスが29台・・・・。殆ど、私達と同年代・・・・アベノミクスが、ここにも・・・・。