虜に (長野県某所) 今日の君は随分と碧い
 2013.0702 (火) 晴
 明日から梅雨の戻り、暫く続きそうだという。某所の某蝶の撮影には今日しかチャンスが無さそうだ。そこで、週末に予定していた遠征を急遽繰り上げた。まずは「寄り道の蝶」といこう。
 立ち寄った時刻は8時半少し前、気温が低いので朝日を浴びるとすぐに開翅する。

 閉じている時間が短く翅裏を撮影するのが難しい。ずいぶん贅沢なことを言うものだ。

 オスばかりでメスの姿は確認出来なかった。お寝坊さんなのかな。
シジミチョウ科 アサマシジミ ヒメシジミ亜科 準絶滅危惧(長野県)/絶滅危惧Ⅰ類(環境省)
 4~5頭飛んでいるオスの中でひと際輝いて見える個体がいた。

 羽化直らしく損傷もなく堪能できた。寄り道をして正解、いや今日のもう一つの主役だ。

 話によると、この一帯広く発生しているようだ。発生は、例年より10日ほど早いという。
アサマシジミ(♂)
 9時近くなると元気に飛び回りますが数メートルも飛べば止り開翅してくれます。

 本種も採集対象になる蝶なので発生地でネットを振り回す姿をよく見掛ける。

 同一テーブルに並べて眺めるより周囲の棲息環境まで切り取る撮影の魅力を感じて欲しい。
 
ヒメ三姉妹はこの角度で撮りたい蝶だ

本日撮影の画像(7/2) 某所で撮影した高地性(6/23)
 ひと際碧く輝いていた個体を、某所で撮影した高地性アサマ(ミョウコウシジミ系)と比較してみよう。写真を入れ替えたらキチンと判別できるだろうか・・・・私は自信が持てない。若干撮影角度が違うし撮影条件も異なるが、輝きは左の方が強いという程度で・・・・。
 こうなると、アサマファンとしては「本場のミョウコウシジミ」を是非見てみたくなった。

 そして、チャンスをつくってでも「ヤリガタケシジミ」も見たい。

 アサマシジミは地域変異(マニアは翅裏の地域変異に関心)があり奥が深いと感じた。
この輝きを見ると虜になりますね
 近くの発生地も覗いてみた。アサマシジミどころかヒメシジミも全く発生していない。

 ヒオドシ、ギンボシ、ヒメキマダラ、コチャバネ等が少々発生している程度・・・・異変なのかな。
次の晴れ間でも見られるかな・・・・
 当地を後に第二の目的地へと急ぐ、兄との奈良井川紀行のロケハンも兼ねているので時間があっても足りない。奈良井川上流に位置する木曽路は谷合が深く河川が狭い上に木立で隠れる。「奈良井川」「中央線」「旧中山道の宿場」を着眼して調べてみよう。