秘蝶(長野県) 何時か撮りたかった妖精
2013.07.02 (火)晴
 活動開始が15時という本種、昨夜最終確認した天気予報では「朝から曇/15時から雨」という最悪なもの。しかし「週末に向け梅雨の戻り」・・・・次の「晴れ間」を待ったら旬を過ぎてしまうと危惧される。
 予報は予報、しばしば変更されるもの・・・・これが災難の元、山岳海難事故に注意しましょう。

 目的地には危険個所がないと思われる。もし雨になったら「坊主」。
 
シジミチョウ科 キマダラルリツバメ ミドリシジミ亜科 絶滅危惧Ⅱ類(長野県)/準絶滅危惧(環境省)
 奥会津遠征では「ハラハラドキドキ」したが、今日は「終日晴れ」と天気に恵まれた。

 発生地においても、初めての場所だが「勘違い」の心配もなかった。
 
V字開翅 占有区域の見張り
 時間に正確な私と同じ、遅れることなく「15時」にテリ張り競演が始まった。

 テリ張りは3頭絡み、うち1頭は目が覚めるほどの完品だった。
 
休止モード
     
 話が変わるが「寝覚の床」を訪れたのは社員旅行、45年ぐらい前だったと記憶する。

 来る途中で時間調整のため「弾丸観光」をした。その甲斐あって動体視が復活したのか・・・・。

 さて、本題に戻そう。ここから3枚は「完品」のお披露目だ。奥会津産の「黒化型」のように翅表面青藍色が減退している。
完品個体のV字開翅
 4本の尾状突起に翅表面青藍色鱗粉も完璧な羽化直個体のオスだ。

 こんなに綺麗な個体を見ることが出来て大満足だ。

 所要1時間半弱、この間に数回のテリ張り、止まるとすぐに全開翅してしまうのでV字開翅を希望角度で撮影出来なく残念だった。
完品個体の全開翅
 地域変異についての感想。唯一知見の奥会津産に比べ「翅表面青藍色が狭い」このためなのか「輝きが鈍い」と感じた。

 狭い範囲、だいぶ踏跡が残っていた。痕跡から推察するに・・・・採集者ではなく数人以上の撮影者だと思われる。
 
 完品3枚、背景の色合いや環境がイマイチで残念だ。これも撮影出来たからの贅沢な欲望かも・・・・。
完品個体の全開翅
 帰路は道草をしないので、往路時点で漆器とお菓子や漬物を買っておいた。今シーズンで「信州の蝶」に新規追加出来たのは「ムラサキシジミ」「ベニモンカラスシジミ」に続き3件目だ。