御三家領袖 (長野県某所) 出遭う度に情が深まる
 2013.07.14 (日) 晴
 ロケハン時には羽化直と見られるオスが1頭だけ確認出来た。どんな個体群なのか興味があり時期を見計らかって行ってみた。現着8時45分、草むらに足を踏み入れたらドッと舞い上がった。
 目移りしどれを撮ろうか迷う始末だ。撮影に夢中になり気がついたら1時間が過ぎていた。

 狭い範囲にオスが10数頭、メスが2頭、若干擦れた個体もいたが新鮮で綺麗な個体ばかりだ。

 写真判定になるが(角度の違いもあるかも知れない)3タイプのオスを確認した。
表翅のブルーが広がっているタイプ
 このような高密度の発生地は見たことがないので思いも他興奮した。

 珍しく(日曜なのに)採集者が居ないのが嬉しかった。いたら根こそぎお持ち帰りされてしまう。

 1枚目と3枚目の個体はよく見掛けるが、2枚目のように全体的に黒っぽいのは初めてだ。
表翅が全体的に濃い藍色のタイプ
 30cmぐらいの範囲に3頭、コンデジを持ち歩いていないので広角撮影が出来ない。

 18-250mmズームで撮影したがピンボケ、普段から広角撮影をし慣れておかねばと反省しきり。

 止まったらすぐ開翅する。ムービー撮影は眼中になかった。今、考えると惜しいことをしたもんだ。
表翅のブルーの広がりが狭いタイプ
 オスの表翅の美しさを十分楽しんだところで確認済みのメスを撮影することにした。羽化直で翅が伸びきっていないメスが加わり2頭ということになった。
 オス同士の戦いを高みの見物をしているメスがいた。

 背伸びしてやっとの高さなのでオスのテリ張り(見張り)のように見えた。

 折角メスがいるのに求愛を仕掛けるオスがいない。何故だろう。
高いところから見下ろすメス
 こんなに数がいるので交尾個体を探し撮影したくチェックしたが見掛けませんでした。

 ミヤマシジミやヒメシジミの交尾写真はあります。アサマシジミも是非撮りたいものです。
やっと翅が伸びきった羽化直のメス
 周辺にはナンテンハギの群落が連続しているのに発生はこの場所だけだった。

 アサマシジミ・・・・今シーズン中にもう一ヶ所探索してみたい所があるのだが。
こんなに狭い発生地
 
 帰宅途中に回り道をして「ミヤマシジミの発生地」を覗く。当地の第1化は6月中旬、3ヶ所中2ヶ所で発生を確認するも最盛期が過ぎた損傷個体だった。そろそろ第2化の発生なので様子を見たかった。
 結論から先に言おう。3ヶ所に寄ったが、全てビーバーで一両日に草刈りがされた後だった。

 発生確認が確認出来たのは、第1化の際に最も個体数が多かった場所だ。

 そこは15分ほど前に草刈りが終えたばかりで、草刈りをされた農家の方とお話が出来た。
ミヤマシジミ(♂)
 発生数はかなり多かった。刈り取られたばかりのコマツナギで吸蜜している個体を見ると涙が出た。

 農家の方に「ミヤマシジミとコマツナギ」をご説明すると、「知らなかった来年から草刈り時期を考えよう」と快くご理解頂けた。

 コマツナギの群落がある狭い範囲の草刈りを8月上旬まで伸ばすという暫定策を決めさせて頂いた。
ミヤマシジミ(♀)
 千曲市の「ウマノスズクサ&ジャコウアゲハ」の保護地のような形態で、公の形で保護活動が出来ればと思うのだが・・・・難しい問題ですね。