春の女神 (長野県) 里山のヒメギフ便り
2016.04.09 (土) 晴
 今年の新生蝶の初見日は3月29日で、当地に転居し初の2種(モンシロチョウ、ルリシジミ)同一日であった。そして、モンキチョウの目撃は4月1日で未だ撮影できていない。(それ以降、目撃すらしていない)
 【4月2日;発生日】
 
 カタクリが咲くのは数日後、群落にヒメギフの姿はなし。民家周辺で所見、梅の花、ヒヤシンス、ツツジの蕾に止ってくれた。園芸種だが満足だった。
 
 当地での4月2日の発生は新記録だと思う。このまま春が進めば、いろんな蝶の発生も早いかもしれない。
 【4月4日;カタクリ開花】

 
 ヒメギフの発生より中1日空け様子を見に行った。発生日は1~2頭だったが、今日は5頭を超えていた。カタクリは数株の開花で桜なら開花宣言に至らない。殆ど民家周辺で舞っていた。代わり映えなし。
 【4月8日;メスが発生】
 天気はよし・・・・、8時半現着。発生数も大分増えている。カタクリも綺麗にさいている。しかし、一向に気温が上がらずヒメギフはカタクリ群生地に近づかない。
 
 昼までねばるも・・・・成果はこの程度、気温が下がってきたので退散を決め込み下山する。
 
 民家近くで「絡んでいる個体を発見」・・・・間もなく「交尾成立」。メスが発生していた。一応の成果、気を取り直し、明日も来ようと帰路につく。
 【4月9日;大満足の一日】
 
 10時現着で4回目の撮影、誰もいない・・・・思わず「やったぁー」と歓声を上げた。民家周辺ではヒメギフがたむろしていた。林道にも・・・・行ったり来たり。カタクリ群生地は・・・・何で居ないの?。
 
 それでもカタクリを撮影しながら、シーンを思い描く。小一時間経つ・・・・光線の角度が天空に近づきカタクリの葉のテカリが気になるようになってきた。羽化直個体が翅を乾かそうと太い木を登り始めた。
 
 「置ピン」・・・・、いやいや「ネライ街」での撮影。沢縁のカタクリと同位置でカメラを構え1m強の至近距離で撮影した逸品。この後、邪魔な障害物を取り除き数分待つ・・・・次の写真がゲットできた。
 
 今シーズンのヒメギフ撮影の打ち止めを決めた。500mmの長尺を持参したが、思い描いた一枚を撮る前に6人ものカメラマンが次々と到着し、構えている前を容赦なく走り廻られては・・・・。
 
 TG-4も持参した。目線位置から「顕微鏡モード」撮影。大画像は「独り占め」の嫌味撮影(本日のカメラマンは総勢7名)。
 
 帰路につく直前、沢沿いに生えているスギの木に10頭を超えるヒメギフが鈴なり状態、まるでハーレムだ。小画像は4頭だ。500mm長尺を持って行った甲斐があった。枝垂桜にも吸蜜飛来したが、花にさえ切られ、避けると逆光と、500mmは重過ぎてマニュアルフォーカスが決まらない。(風もありオートは不可能!)