夏近し鬼女や紅葉と舞う鬼無里
2016.04.25 (月) 春
 暖冬かつ名残雪も穏やかで二週間近い早やさで季節の風が吹いた。春の女神「ヒメギフチョウ」も産卵を終え、日本の屋根にも“鬼女”の舞いが見られるようになった。季節の進みがが速いと、一気に発生する。例年だと花もなく凍蝶の如く固まっているが、スミレも咲き、オスもメスもこぞって発生・・・・楽しい一日であった。
 【紋付姿は“鬼女”かな】
   朝食を摂りながら決行を決めた。8時に家を出て10時には現着(高速を利用したので2時間を切った)。
 カメラは通常撮影用(180mmマクロ)、ここの場所特有の超望遠ズーム(200-500mm)、飛翔用にコンデジ(TG-4)の3台を持参。
 
 目線位置にスミレが程好く点在する場所があった。見過ごしていたがオスが教えてくれた。蝶道をつくるので陣取ることにした。  
 
   TG-4(コンデジ)は被写体深度が深く飛翔撮影の歩留りが他のレンズより良くなる。
 ピンは甘いが、生息地の雰囲気が分かるので良しとしよう。
 
 天気が良く、いずれも明るい橙色が飛んでしまっている。途中でやや絞ってみたが足りなかった。
 【白無垢は“紅葉”かな】
 ヤマトスジグロシロチョウが崖の斜面を上がったり下がったりしていた。500mmで覗くとノンターゲットであることは明らかだ。
 忙しい飛び方のスジグロだなと思うも一応覗いてみた。あれれ~!
 
 
 オスより高い場所を行きかう。崖の一段上に這い上り、カメラ(500mm端の長尺)を構え匍匐登坂、服が汚れてもお構いなし・・・・まるで戦闘状態だ(180mmマクロに比べピンが甘い・・・・マニュアルフォーカス故止む無し)
   メスの本格撮影は正午、ミヤマハタザオの蜜で満腹になったのかお昼寝モード。
 一時、オスとの絡みがあった。未撮影(目撃すらなし)の交尾が撮れるかもと・・・・興奮メーターの針が降り切れた。
 
 撮影者は勿論、ネットマンも居ない。まだ早いのか山菜採りも居ない。やはり、撮影は単独行動に限る。ツァーだと・・・・こうはいかない。
 このような状況を想定し、超望遠ズームを持参した。狙い通りの飛翔シーンが撮れた。  
 
  今シーズンは「姫」そして「鬼女・紅葉」の撮影がまずまず、この引きを信じ上高地に行ってみようかな?