テーマの模索;旅の未知草“中越・南会津”紀行
2016年10月14日(金)晴
 旅の未知草「芭蕉の句碑撮り」も、ほぼ終え惰性観も現れ始めた「消化紀行」になっている。六十路も半年足らず・・・・仙台出張は元気なうちは続けたいし、そうあって欲しい。そのためにも「新たな感動源」を模索中だ。
 松代の棚田(星峠);新潟県十日町市
 星峠の到着は予定より12分早い5時18分、日の出時刻は5時48分なので30分も早かった。一眼レフの標準モードではシャッターが切れない。取り敢えずコンデジで撮影。予想通り朝霧が発生し程好い雲海が眼下に広がっている。
 OLYMPUS TG-4 絞り;2.3 シャッタースピード;1/50 ISO100 焦点距離;6mm(換算33mm
 旅の未知草では、3台のカメラを持参している。コンデシと一眼レフ(KissX5は18-250mm、60Dは10-24mm)、予備レンズは通常28-75mm(1:2.8)だが今回はCanon 55-250mmにしたが存在はお荷物。 
 Canon EOS KissX5 絞り;5.6 シャッタースピード;1/60 ISO500 焦点距離;35mm(換算56mm
 棚田全体を一枚の絹製スカーフで覆ったようだ。日の出の位置は画像右枠外、滞在は予定より10分長く40分、飽きることなく4ヶ所(横位置で70-80m位)から撮影した。近年は田圃での天日干しは自家用に限られ「はぜ干し」風景は限られ残念に思う。撮影者は10名ぐらい居ただろうか・・・・うち陣取りは2~3名。
 「松代の棚田」に行くのは3回目になる。今回は2台のナビが揃って「車幅+α」、対向車が来たら避け違いは全く出来ない人里離れた原野道を案内した。「近ければ良い」はずではない、遠回りであろうが「県外からの移動設定」をしたら「安全第一」で道選びする機能を付加して欲しい。自動運転をトライする時代に「地図帳」でも選ばない「検索結果」に強い憤りを感じる。
 Canon EOS 60D 絞り;5.6 シャッタースピード;1/30 ISO400 焦点距離;24mm(換算38mmB&W
 「モノクロ」撮影画像。いずれも、アスペクト「3:2」をトリミング(縦比66.7%→47.6%)している。
 荻ノ島茅葺環状集落;新潟県柏崎市
 県道12号線沿いの高台(刈羽黒姫山の裾野)に、非常に古い開墾地(水田)があり、それを取り囲むように小さな茅葺集落がある。稲刈りが終わり「はぜ干し」風景がと期待していたが、画像でも確認出来るがほんの一部で残念だった。
 
 「日本版」あるいは「県別」の「○×百選」というのがある。「松代の棚田」は「日本の棚田百選」(農林水産省)、「萩ノ島茅葺環状集落」は「美しい日本のむら景観百選」(農林水産省)・・・・これら「旅の未知草のテーマ」になり得る。
 中屋敷集落センター;新潟県十日町市
 
 市街地も視界が利かない朝霧が・・・・稲刈り後の水田から水蒸気が立ち昇っていた。信濃川左岸の市街地に公民館(中屋敷集落センター)のような小さな建物の玄関先に芭蕉句碑があった。句碑01「道のべの木槿は馬にくはれけり」(みちのべの むくげはうまに くわれけり)、「野ざらし紀行」の旅中「馬上吟」。
 新保広大寺;新潟県十日町市
 
 
 新保広大寺の芭蕉句碑は、句碑02「文月や六日も常の夜には似ず」(ふみづきや むいかもつねの よにはにず)、元禄2年7月6日、「奥の細道」の旅中「直江津」で催された句会の発句。「中屋敷集落センター」から15分足らずの所に「新保広大寺」がある。駐車場で朝食を、隣りの会社も使っているようだ。お邪魔虫?
 長泉寺;新潟県十日町市
 
 信濃川を越え右岸に長泉寺がある。境内周辺は再整備したようで下調べ資料と異なっていた。芭蕉句碑は、句碑03「卯の花やくらき柳の及ごし」(うのはなや くらきやなぎの およびごし)、元禄7年夏の作。
 六十里越雪わり街道;福島県只見町
 東御市に移住する前は篠ノ井(長野市)に7年弱居た。その頃の仙台行車移動は、主として「日光金精峠」越えもしくはこの「六十里越雪わり街道」(国道252号)を利用していた。前回は2013年6月29日で、仙台出張でなく奥会津の「キマルリ」撮影だった。
 
 「長泉寺」(新潟県十日町市)から「前沢曲家集落」(福島県南会津町)、3時間の予定だったが1時間40分での移動になった。
 所在地不詳;福島県只見町福井清水田表 沼田街道(国道289号)沿いの伊南川
 川沿いの道路を走っていた時、左手に見えたので撮影した。ネットで調べたが検索情報ナシ・・・・。
 前沢曲家集落;福島県南会津町(説明
 
 
 
 今も普通の生活を送る「前沢集落」(保存地区)。曲家内部は「資料館」のみで見ることが出来る。民家は外観が保存対象で内部は改造され面影を残さず見学も不可。庭先の花にツマグロヒョウモンが・・・・ここまで北上
 常楽院;福島県南会津町
 
 「前沢曲家集落」がある南会津町には2つの芭蕉句碑がある。往路を引き返すこと40分で「常楽院」、句碑04枯枝に烏のとまりたるや秋の暮」(かれえだに からすのとまりたるや あきのくれ)、延宝8年の作。
 薬師寺;福島県南会津町
 
 句碑05「やまざとはまんざい遅し梅花」(やまざとは まんざいおそし うめのはな)、元禄41の作。
 塔のへつり;福島県下郷町
 
 「塔のへつり」は再来の場所、国道121号を右折してすぐのはず。ところが、2台のナビは通るモノなしの県道375号を案内・・・・「塔のへつり」そのものを目的地に設定したので対岸へと忠実に案内されてしまった。
 湯野上温泉液;福島県下郷町
 
 「湯野上温泉駅」は一度見ておきたい(古い記憶で何故か分からない)と思っていた。会津鉄道会津線の駅だが、「茅葺屋根の駅舎」としては、JR九州久大本線「豊後中村駅」とともに我が国2ヶ所のみと貴重なものだ。
 大内宿;福島県下郷町
 
 「大内宿」は、3度目と記憶する。14時を回っているので「どうしたものか?」と思ったが立ち寄ることにした。観光客が多く駐車場も満車に近かった。
 仙台へ・・・・
 
 「羽鳥湖」経由「郡山」もしくは「会津若松」経由「本宮」と迷う。距離・時間ともに大差ない。「大内宿」の駐車場から出る際に「左折か右折」か一瞬迷うも「右折」に決める。走ったことがない「日光街道」(県道131号)で「大内湖」経由で北上・・・・「ナビに問う」と2台共に「こちらへ」と案内する。何と「土湯トンネル」越え、福島西通りで伊達で国道4号へ。
 夕食・土産(宮城の地酒6本)・給油を済ませチェックイン、予定は20時・・・・支払を済ませ部屋に入ると19時57分、毎度のことだが素晴らしい精度。ここまでの走行距離は602km、今回の未知草は186km(往復1,036km-425km×2)であった。帰路、矢板の花火大会の会場を横切ったので若干時間がかかったものの「0時」過ぎには帰宅できた。