-細道を訪ね描くや古希の旅-
深川描き (東京都江東区) 奥の細道“発端”の地
2017.01.020(金) 霙/曇
 芭蕉句碑の撮影、とりわけ「奥の細道」については“ほぼ完走”し、昨秋の写真展をもって、「細道を碑撮り馳せるや走馬灯」に「たづな弛めて想い廻らす」と“付合”を詠んで結んだ。脇句を「薬喰画稿にはげめ古希の旅」と詠みかえ新たな未知草を始めようと思う。
碑撮り終へ旅の未知草挿絵かき 04.2017.win
 「絵手紙」に限定せずに「旅スケッチ展」を夢見て・・・・「奥の細道」の「なぞり旅」になろうと思う。「奥の細道」関連句への添画をしながら、“百絵”を目標に“絵描人”を演じ想い廻らしたい。
 出張日が近づくにつれ天気予報は目まぐるしく変化、ついに「霙」(雪マーク)になった。スケッチは無理な状況なので高速バスを2便遅らせた。しばらくぶりの東京経由仙台行き、この間に「新宿駅東口着/新宿駅南口(代々木)発」が「バスタ新宿駅」に変っていた。甲州街道から直接ターミナルに入るバスタ新宿駅、1207分着予定が何と定刻通り(初経験)の到着だった。
 
 【採茶庵跡】東京都江東区
 地下鉄「清澄白河駅」から地上に出ると、「霙風の霰」が舞い始めたばかり、スケッチしたい場所は決めていたので写真に収めることにした。冬景色に霙模様、更にモノトーンの撮影対象、これでは黒白撮影のようだ。
 
 「採茶庵跡」(仙台堀川より舟出した「奥の細道」の発端地/門人杉山杉風別宅)は撮影済みだが、天気が良く朝日が芭蕉の顔に影をつくり見苦しく何時か撮り直したいと思っていた。左右前方に見上げる角度でも撮影した。今にも旅立とうとする様は、やや下から撮影した上段右写真が良さそうだ。
 「仙台堀川」に架かる「海辺橋」より撮影、左手橋詰に「採茶庵跡」がある。
 【清洲橋】東京都江東区側
 
 「採茶庵跡」から「清洲橋」を目指し、隅田川テラスを「萬年橋」まで「スケッチポイント」を探索した。「清洲橋」は、関東大震災の復興事業として建設された。当時の深川区清住町と日本橋区中洲町間に架けられたことより「清洲橋」と名付けられた。
 【萬年橋】東京都江東区
 「深川描き」のメインイベントは、「小名木川に架かる萬年橋」で「横置・縦置」を考えていた。「縦置」はトリミングでなく全体を圧縮させることで「富嶽三十六景深川万年橋下」(北斎画)風に仕上げてみたかった。
 
 
 スケッチ画の完成予想図として、実際に撮影した右画像をそのまま水平方向のみ圧縮したのが左画像だ。完成の折りに追加掲載しよう。当然ながら反対岸からもチェックする予定であった。運よく隅田川からパトロール艇が入ってきた。「北斎画」の再現条件が整った。(芭蕉が引き合わせたご縁
 この頃から画像中央に白ボケを感じるようになった。水中撮影も平気というオリンパスのTG-4、まさかの結露に唖然とした。左上部に黒影が発生したり、内側レンズ面に結露・・・・信頼性の低い商品にイラッとするばかり。
 【芭蕉稲荷神社】(深川芭蕉庵旧地)東京都江東区

 
 左下画像の左側が「芭蕉庵跡碑」である。他は記念碑等である。(小画像、上下ともクリックで拡大)
 【芭蕉庵史跡展望庭園】(深川芭蕉庵旧地)東京都江東区
 
 小名木川対岸の隅田川テラスより眺めた「芭蕉庵史跡展望庭園」の全景、後方にスカイツリーが見える。霰模様で寒々とした暗い風景画、折畳傘を持参するも撮影の邪魔になるだけ、濡れる程でもなく使わずに済んだ。
 展望庭園入口の句碑01「川上とこの川下や月の友」(かわかみと このかわしもや つきのとも)、元禄6年の作。
 「深川描き」の目的に「芭蕉庵」もあり、展望公園にあるパネルを撮影した。(全画像クリックで拡大)

 【隅田川テラス】東京都江東区
 
 小名木川は荒川と隅田川を結ぶ運河で、水の流れ方は定かではないようです。一応、荒川水系の河川になっているので、「荒川側を上流、隅田川側を下流」としているようです。よって、萬年橋は河口に架かる橋ということになります。従って、展望庭園は右岸河口にあることになります。その河口から眺めた隅田川を遡る船と清洲橋を撮影し、振り向いたら隅田川テラスに「大川端芭蕉句選」で撮り残していた9句目の句碑があった。
 句碑
02「しばの戸にちゃをこの葉かくあらし哉」(しばのとに ちゃをこのはかく あらしかな)、延宝8年冬、深川の草庵に隠棲した折りに詠んだ句。
 「大川」とは、江戸時代に隅田川に架かる「吾妻橋」周辺から下流の隅田川を大川と呼んだもので、吾妻橋は浅草の雷門通り(都道
463号)の朱色の橋である。
 【江東区芭蕉記念館】東京都江東区
 「芭蕉記念館」は、句碑の再撮影が目的で立ち寄った。企画展「其角と江戸俳壇展」が開催されていたので観賞した。充分に身も暖まったと思うと・・・・TG-4の結露も消えた?
 築山の庭園に句碑がある。句碑03「古池や蛙飛こむ水のおと」(ふるいけや かわずとびこむ みずのおと)、貞享3年の作。句碑04「川上とこの川しもや月の友」(かわかみと このかわしもや つきのとも)、元禄5年秋の作。
築山にある祠 「古池や」 「川上と」
 
 句碑05「草の戸も住替る代ぞひなの家」(くさのとも すみかわるよぞ ひなのいえ)、元禄2年、「おくのほそ道」(序)の句。
 【森アーツセンターギャラリー】東京都港区

 六本木ヒルズに行ったことはあるが、最上階の52階までは昇っていない。
 天気予報をみて、押さえとして美術館での絵画鑑賞を予定に組み込んでいた。
 森ビルの森アーツセンターギャラリーで「マリー・アントワネット展」が開催中であることから迷わずに決めた。過去に鑑賞した絵も幾つかあることは了解済みである。

 左画像は入館前、右画像は約1時間後の退館に撮影したものだ。
冬の雨写生もよそに絵の観者 05.2017.win
 唯一撮影が許可されているブースがあった。「宮殿内にある王妃の居室」(原寸大再現)だが・・・・一応、絵画鑑賞の証拠として撮影したまで。
 
 美術館がある52階は展望台でもあり「澁谷・新宿方面」を撮影した。
 この後、東京駅の大丸デパートでモンブラン万年室のインク、東急ハンズでファイルを購入、八重洲口で夕食・飲酒を済ませ、御茶ノ水まで移動し「江戸遊」(風呂)で夜行バスの時間待ちをしながら詠み耽けた。
 夜行バスは23時40分発、東北自動車道だが「那須-白河」間が吹雪で通行止との事で「常磐自動車道」を迂回、原発の脇を通過し定刻に仙台着。
 【萬年橋スケッチ】3月4日-5日に開催される生涯教育講座の「絵手紙」の部で発表予定
凍雨めに瞼の橋や画狂人 06.2017.win
 写真にメッシュを入れ、位置関係を目視でなく係数でプロットして何枚も描いてみた。そして、ラフなスケッチとして掲載したレベルに到達。この間に色付けをしてみたが画仙紙でなく画用紙のため適度な浸みが出来ず課題として残ったままで取り敢えずこの2枚で一段落させた。
生涯学習「絵手紙講座」発表作品
 写真に撮ると実際より綺麗に見える。(何も加工はしていない)