虎捕山を後に、すぐ北に位置する霊山(805m)の登山口駐車場に着いたのは正午、10台強の車が停まっていました。一昨年の10月に来た時は、紅葉シーズンということで駐車場は満杯、遊歩道は観光客で賑わっていました。
霊山(りょうぜん)は、1100年以上前に修験道の霊山寺(山岳仏教)として開山され天台宗の東北拠点として栄えたり、南北朝時代に北畠顕家が霊山城を築き激しい戦いの舞台にもなった場所です。
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奇岩の頂きを魅せる霊山の山容 |
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圧雪で滑る遊歩道 |
阿武隈山地の冬は積雪も少なく、低山ハイカーに好まれる名山が数多くあります。その中で、福島県最北に位置するのが霊山です。
午前中に登った虎捕山のつもりで入山、100mの海抜差がもたらす積雪量の違いを甘くみていました。アイゼンを持たないので、滑らないよう注意し30cmを超す圧雪の遊歩道を登りました。
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宝寿岩(中央突起)と見下し岩(左突起) |
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見下し岩の眼下に霊山こどもの村が |
左上写真の中央突起が宝寿岩です。遊歩道から梯子で登りますが、積雪上の足跡が少ないことから敬遠しました。その左手突起が見下し岩です。見下し岩に腰掛け昼食をとりました。足もとは右上写真です。高度恐怖症の私には、堪らない眺望です。
見下し岩を後にし、断崖絶壁の稜線縁に築かれた遊歩道を雪を踏みながら進みました。吾妻連峰をバックにした国司沢岩を撮影し、見所の護摩壇岩は次の機会ということで折り返しました。
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吾妻連峰をバックにした国司沢岩 |
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断崖稜線縁に築かれた遊歩道 |
少し戻った所に、天狗の相撲場があります。休憩し足を伸ばしたら、左足がつりました。今朝起きた時には右足がつったので、両足ということになります。風邪で体力が低下しているのでしょうか、引き返して正解でした。
滑らないよう注意しながら、圧雪の遊歩道を時間をかけて下りました。緊張したためか、骨折した右足首が久しぶりに痛み出しました。たいして歩かないのに疲れました。2つの浪漫紀行を書き上げた15日の夜になっても、昨朝つった右足の脹ら脛が特に痛く家の中を歩くのもやっとです。
実は、虎捕山と霊山、ホームページ開設一周年記念の山歩きでした。「蝶と里山の浪漫紀行」の名前の通り、蝶を求めて山歩きをした記録なので、登山コース紹介とは異なります。それでも多くの方にご覧戴き、激励のメールも戴きました。これからも多くの自然をご紹介しますので、ご贔屓よろしくお願い致します。
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