鎌倉岳(福島県常葉町) ; 阿武隈随一の鋭鋒

− 2002.3.16 (土) 薄曇 −

 美しいシルエットの移ケ岳とは対照的で、鋭い岩峰を持つ鎌倉岳(かまくらだけ;967m)はゆるやかな阿武隈山地のなかで異彩を放ち、阿武隈の鬼っ子的な存在です。

 鎌倉岳は、99,11,14に登った(萩平コース)ことがあります。険しい岩場の道を這い上がった記憶があります。登山口への様子が変わり、標識に沿って行き着いたのは鰍コース登山口で13時15分でした。
 
常葉町山根地区から眺める山容 移ケ岳山頂から眺める山容
 今回の鰍コースと前回の萩平コースは、急坂な岩場の上り口である石切場跡で合流します。途中の登山道で、春の花便りなるスミレの花を見つけました。

 さて、石切場跡から山頂直下までは急坂な岩場登りになります。這い上がった記憶が強かったので、持ってきた杖を登山口に置きロープ頼りの全身登坂開始です。
 
阿武隈に春が 石切場跡から岩場を這い上がる
 山頂北側の日陰道は、残雪が凍り付き滑りやすい状態でした。山頂に着いたのは14時40分、所要1時間半弱でした。岩場の急坂は、記憶ほどではありませんでした。

 移ケ岳と同様、山頂は岩場で360度の大パノラマです。真南には、阿武隈の最高峰である大滝根山が見えました。また、晴れて澄み切っていると太平洋も見えるはずです。
 
山頂は360度の大パノラマ 山の谷間に太平洋が見えるはず
 風が強く薄曇で眺望もイマイチ、早々に下山し登山口に戻ったのは15時35分でした。所要2時間20分、万歩計のカウンタは6400歩(往復3800m)でした。

 岩沼に戻ったのは18時30分、走行距離250km、なかなかのドライブでもありました。阿武隈の山歩き、この辺りが南限になるかと思います。