刈田峠(宮城県蔵王町);高層湿原に春の訪れ

− 2002.5.15 (水) 曇り −

 天気予報では曇りから崩れるとのこと、でも昨日の夕方の空模様だと絶対に晴れると確信していました。朝の天気は久しぶりに上々、10時に家を出て蔵王に向かいました。

 今年の山野草の花園で、「刈田峠に咲く花」を定期的に掲載しようと計画していたので、蔵王エコーラインが開通したら(先月25日に開通)行くつもりでした。
 
まだ残っていた雪の壁 南蔵王縦走コースに足を踏み入れた途端に
 途中、イトトンボの撮影で思わぬ道草、刈田峠に着いたのは12時少し前でした。峠頂の駐車スペースには、登山者の車が2台停まっていました。南蔵王縦走コース登山口、足を踏み入れた途端に1mを越す残雪で登山道を見失いそうになりました。

 昨年の秋から工事を始めていた登山道、まだ工事中ですが入口の標識も真新しく、また泥濘には部分的ですが木道が敷設されていました。
 
高層湿原の雪解け 先陣を切ったのはショウジョウバカマ
 蔵王エコーラインの刈田峠と旧刈田峠の間に広がる高層湿原、昨年から高山植物の撮影に何度も来ています。高層湿原は、まだ雪田です。流れ出した雪解け水が、登山道を川に変えていました。

 湿原の脇に春一番、ショウジョウバカマの花を見つけました。淡いピンクです。チングルマやヒナザクラが咲く6月には真紅になります。湿原は、やっと冬が終え春が訪れたところです。高山植物が咲き始めるのは、もう3週間ぐらい先でしょうか。
 
刈田岳への登山道から雪田を振り返る 観光客もまばらな刈田岳山頂
 雪田の脇に陣取り、お花畑であった様子を思いつつ昼食にしました。このまま帰るのも心残りなので、刈田峠から刈田岳に続く登山道を登り始めました。登山道の脇には、フキノトウやスミレが咲いていました。

 久しぶりの山歩きなのか、すぐに動悸が激しくなりました。下山は車道を歩き、駐車場所に14時少し前に戻りました。蔵王エコーラインを下り始めたら、前の車の確認がやっとという程のガスで、遠刈田温泉辺りまで下ると空は鉛色でした。

追伸
 計画中の「蜻蛉と水辺の浪漫紀行」の進展状況ですが、今日「モイワサナエ」が追加になり5科7種の10枚の生態写真になりました。宮城で12科88種が確認されているというので、科で42%、種で8%・・・・、これじゃなかなかアップ出来ませんね。