白石川(宮城県七ケ宿町);山中七ケ宿街道

− 2002.6.1 (土) 晴れ −

 トンボの採集と撮影、それに小原の材木岩を見たく七ケ宿に行ってきました。ルートは白石市から国道113号に入り、小原の材木岩、七ケ宿ダム自然休養公園、滑津大滝、鏡清水、水芭蕉群生地を周りました。

 材木岩公園の水辺でミナミカワトンボを、滑津大滝の遊歩道でウスバシロチョウを数多く見ました。ミナミカワトンボをネットインさせたとき、ダビドサナエらしいのが一緒にいました。個体をじっくり観察しても種の特定が難しい、これじゃ写真判定はなおのことです。
 
七ケ宿ダム直下にある小原の材木岩 天然記念物(地質鉱物)に指定されている
 小原の材木岩は白石川の河岸に切り立つ柱状節理の絶壁で、七ケ宿ダムの直下にあり国の天然記念物(地質鉱物)に指定され材木岩公園として整備されています。

 滑津大滝は二階滝と呼ばれ、二段になっています。白石川の川幅いっぱいに豪快に流れ落ちる様は圧巻です。遊歩道からは二階建ての景観は見られません。
 
滑津大滝(二階滝)の一階部(下流側) 滑津大滝(二階滝)の二階部(上流側)
 七ケ宿ダムは、昭和48年以降19年の歳月をかけ平成3年に完成した中央コア型ロックフィルダムで、堤高90m・堤頂長565m・109百万立方m・総工費1260億円とのことです。

 このダムの建設で、国道113号線沿いの3つの集落(追見、原、渡瀬)158戸が湖底に沈みました。私が当地を初めて通ったのは昭和63年頃で、湖底の道を通った記憶があります。
 
七ケ宿ダム 鏡清水(白石川源流)
 七ケ宿を通る国道113号線は、山中通小坂越(俗称、山中七ケ宿街道)と呼ばれ参勤交代に使われた街道とのことです。七ケ宿と言うからには7つの宿場があったわけで、白石側から上戸沢・下戸沢・渡瀬・関・滑津・峠田・湯原となっています。渡瀬が湖底に沈んだので、残っているのは六ケ宿です。

 蝶と里山の浪漫紀行のルーツ、宮城の峠「金山峠」まで行ってみようと思いましたが、車検中の代車でもあり燃料も少なかったので、途中の白石川源流「鏡清水」で湧き出たばかりの源泉を一口飲んで戻りました。

 水芭蕉群生地は湿地帯なので、トンボがいるのではと思い木道を歩いてみました。いたのは、ミナミカワトンボだけでした。