蕪栗沼(宮城県田尻町);仙北平野の遊水地

− 2002.7.20 (土) 晴れ −

 先週に引き続き仙北平野にある沼の一つ、蕪栗沼(かぶくりぬま)に行った。岩沼から国道4号を北上し古川市から田尻町へ、片道70km強の道のりです。

 蕪栗沼は、平野部の治水対策として作られた広域遊水地で、萱刈川・小山田川・瀬峰川を蕪栗沼で合流させ、洪水で一気に水量が増えたときに高さの異なる「越流堤」で周囲に設けられた遊水地に流し込み一次貯水により水量調整をするしくみになっています。
 
蕪栗沼全容 白鳥遊水地(北端から南の眺め)
 30度を越える暑さ、白鳥越流堤を北から南までゴム長で歩きました。台風の痕跡がある越流堤に腰を下ろして吸水(蝶になった気分)、乾き始めた藻の臭いと熱さのためクラクラッーと目まいがしました。足音に気づき蕪栗沼から飛び立つ水鳥の羽ばたきに、逆にビックリする始末です。
 
白鳥越流堤(蕪栗沼と白鳥遊水地の境界) 蕪栗沼(白鳥越流堤の中間地点より)
 白鳥遊水地の南端にある白鳥機場近くの駐車場、そこが水辺に近づける唯一の場所でした。セスジイトトンボがいる程度、中形から大形のトンボは沼面を飛翔しているので近づけません。

 沼崎越流堤と白鳥越流堤の交点辺りでチョウトンボを目撃しました。中学生の頃に見た記憶があります。それ以来のことなので胸が躍り、手で掴める距離まで近くにきたのにネットインもならず。
 
白鳥遊水地(南端から北の眺め) アジアイトトンボ(未成熟の♀)
 帰り支度をしているとき、車の近くの草むらで見逃すくらい小さなトンボを見つけました。よく見るといくつもいます。この辺りでは生息記録がないヒヌマイトトンボだと大喜び、早速、蕪栗ぬまっこくらぶ(ホームページ)に写真を投稿しました。

 満足して車に乗ると、夕立が襲ってきました。もう少しで、ビショ濡れになるところでした。

 追伸
 22日(月)に、蕪栗ぬまっこくらぶのKさんからメールを頂きました。それって、アジアイトトンボの未成熟個体じゃないですか・・・・、エェーッ!、インターネットで調べたところその通り、ご指摘ありがとうございました。加えて、種の特定違いをご指摘頂きありがとうございました。あまりの多さで、修正作業がこんがらがり二次ミスが起きているかもしれません。でも、これで恥ずかしくないページになり嬉しくなりました。

 追伸2
 蕪栗沼ホームページの「8月の額縁」に、投稿写真(右上のアジアイトトンボ)が掲載されています。掲載期間は1ゲ月間です。是非、見てください。