笹谷峠(山形県山形市);伝説に彩られた峠頂

− 2002.7.27 (土) 晴れ −

 宮城の峠めぐりとして、笹谷峠(906m)に行ってきました。宮城県川崎町と山形県山形市の境界にある奥羽山脈越え(大関山越え)です。

 国道286号の旧笹谷峠は、山形自動車道の開通で通行禁止になっています。峠頂には山形側からしか行けませんので、山形自動車道の関沢ICで降り戻ることになります。(峠頂まで行って解ったことですが、今は通行規制があるものの宮城側からも行けます)
 
峠頂駐車場から山形側の眺め 二口山塊の怪峰 神室岳(中央)
 旧286号の笹谷峠は、北蔵王縦走コース(雁戸山〜名号峰〜熊野岳)と二口山塊の怪峰神室岳への登山口で知られています。また、「宮城の峠」でも紹介されているように「旧街道の山道と旧跡」でも知られています。

 今回は、妻に高原に連れていって欲しいとせがまれたので11時頃に家を出ました。登山口の下見と蝶の撮影、それに山形そばを食べるのが目的だったので、山歩きの支度ではありません。
 
笹谷峠 庵寺跡 八丁平六地蔵 鶏亀地蔵菩薩
 地図には「有耶無耶の関跡」が名所として記されていますが、笹谷峠の散策が目的ではなかったので次の機会に行くことにしました。

 八丁平六地蔵散策路は、右上写真の鶏亀地蔵菩薩から始まり、法性地蔵菩薩・宝性地蔵菩薩・地持地蔵菩薩・陀羅尼地蔵菩薩と続きます。史跡めぐりをされたい方は、宮城県の笹谷集落から山形県の関沢まで約6km(2時間半)を歩かれたら如何でしょう。旧跡説明標識や道標も整備されています。

 峠頂の駐車場(ハイカーやドライブ客の車で満杯)から無線中継所までの散策路を、蝶と蜻蛉の撮影をしながら昼食をはさみ約1時間の散歩をしました。
 
ヒメシジミ ヒメキマダラセセリ
 蝶は予想を下回る数でした。ヒョウモンチョウはキズついた個体ばかり、撮影したのはヒメシジミ(アサマシジミだと思っていましたが、宮城のSさんよりご指摘頂きヒメシジミに訂正しました)とヒメキマダラセセリだけです。蜻蛉はナツアカネが無数に飛んでいました。

 近いうちに、神室岳に登るため再来することになるでしょう。その時は、宮城側からの旧道を通ります。