胡桃ガ岳(宮城県鳴子町);鳴子火山と潟沼湖

− 2002.8.20 (火) 晴れ −

 鳴子温泉街の裏山(南東方向でも裏山でよいのかな?)が鳴子火山です。今日登った胡桃ガ岳(くるみがたけ;461m)や尾ガ岳(470m)など、きわめて規模の小さい火山群です。その割には火口湖の潟沼(かたぬま)が異常に大きく、付近には硫気孔や地熱が多いことなど地学的にも面白い火山だといいます。承和4年(837年)の大噴火の際の鳴動が大きかったことから「鳴子」の地名が付いたと伝えられています。

 また、鳴子温泉郷には、日本にある11種類の温泉のうち9種類があり、その泉質の豊富さでは全国一、二を争うものです。ちなみに、「単純温泉」「重炭酸土類泉」「重曹泉」「食塩泉」「硫酸温泉(芒硝泉、石膏泉)」「明礬泉(硫酸塩泉)」「鉄泉(緑ばん泉、鉄泉)」「硫黄泉(硫黄泉、硫化水素泉)」「酸性泉」です。
 
鳴子温泉から潟沼に続く車道 登山口から山頂まで約20分の藪道
 朝起きると雲一つない快晴です。友人を誘い8時20分に岩沼を出ました。平日の通勤時間帯、また、高速道路を使わなかったので鳴子温泉に着いたのは11時でした。花園旅館脇の狭い道を登り詰め、潟沼に続く道路の路肩に車を止め歩き始めると青空から雨がポツポツと落ちてきました。

 約20分も歩くと東鳴子温泉郷から登ってくる道にぶつかります。そのT字路を潟沼方向に右折し、20mぐらい行った左手の杉の木にビニールテープが巻いてあります。ここが胡桃ガ岳への登山口です。何も標識はありません。
 
チマキザサで覆われている山頂 山頂から見下ろす潟沼湖
 登山口から鬱蒼とした杉林を抜け、雑木林から潅木帯の急坂を登ります。ヤブで登山道は見えません。小枝に結ばれたビニールテープの目印を頼りに20分も登ると山頂です。2等三角点がある2坪ぐらいを除けばチマキザサが一面に覆っているヤブ山です。
 
エメラルドに輝く潟沼湖 潟沼湖の遊歩道は苔道
 山頂では、12時から20分間の昼食タイムをとっただけですぐ下山しました。潟沼湖を一周する遊歩道を、硫化ガスの臭いを我慢しつつエメラルドに輝く湖面を堪能するといった複雑な山歩きをしました。

 湖畔の湧き出す温泉で手を洗うと、ツルツルヌルヌルになりました。潟沼湖は周囲1300m、海抜308m、湖面の面積は14.44ha、水深3〜5mです。それから肝心なことを忘れるところでした。潟沼湖は、日本一の強酸性湖(PH1.7)です。
 
胡桃ガ岳と潟沼湖 レストハウスと潟沼湖
 車に戻ったのは14時、3時間の山歩き、万歩計のカウンタは9900歩でした。鳴子温泉郷で温泉饅頭を土産に買い、のびきったざるそばを食べ、帰途に化女沼に寄り18時に家に戻りました。

 潟沼遊歩道を歩いたので大満足です。でなければ、往復40分の山歩きに、往復5時間もかけて行ってきたことになります。時々雨が降ってきました。もう少し早く出発していたら、鳴子温泉郷の向かいにある花渕山(985m)に登ることができました。

追伸(思い出しました)
 帰路、化女沼に寄る途中、何と「あの、牧草ロール」が・・・・。北の大地の象徴的な風景、規模は比べものにはならないが仙北平野で再び見ることができました。

 また、昨日で、パンダちゃんのお兄ちゃん(クロちゃんの子供)が亡くなって満3年になりました。シロちゃんとトラちゃんのお墓のお花がとても綺麗です。隣のミミちゃんが僻むといけないので、1ケ月遅れ(7/24)ですが満4年の弔いをしてやりました。何か、庭のお花畑が移動したようです。