後烏帽子岳(宮城県蔵王町);南蔵王に秋の気配が

− 2002.9.25 (木) 快晴 −

 南蔵王縦走コースから外れる後烏帽子岳(1681m)は、訪れる人も少なく静かな山歩きが出来ます。いつか登りたいと思っていた山ですが、今年の6月2日に前烏帽子岳に登ったときにも片道30分程なのに足を伸ばしませんでした。

 今朝になって急に思い立ち、蔵王観光道路のみやぎ蔵王すみかわスキー場の上部にある聖山平登山口から入山し、屏風岳と後烏帽子岳の間にある股窪沢の谷(昨年の6/18に撮影;左が後烏帽子岳、右が屏風岳、中央がV字型地溝)を右から回り込む形で登頂するコースで登ってきました。
 
井戸沢渡渉点のすぐ下流は滝 股窪沢の谷を抜ける登山道
 家を9時半に出て、聖山平登山口に着いたのは11時でした。蔵王観光道路は、災害復旧工事のため通行止でした。蔵王エコーロッジ側から乗り入れたもののリフト最上部で引き返し、結局大黒天駐車場側から登山口まで行くことになりました。

 蝶や山野草の撮影もなし、その上真夏と異なり体力の消耗も少なく足取りが軽かったので標準コースタイムより若干速いペースでした。
往路 11:00 11:40 12:20 12:55
聖山平登山口 股窪十字路 ろうづめ平 後烏帽子岳
復路 14:55 14:10 13:45 13:20
蔵王山岳会山小屋近くの湿地 後烏帽子岳(ろうづめ平より)
 沢あり湿地あり、樹海歩きに屏風岳の爆裂火口壁の景観、とにかく最高でした。トドマツの芽吹き、高山植物の開花、紅葉の時期だともっと素晴らしいでしょう。もう一度、登山口に戻ってコースの説明をしましょう。

 聖山平登山口から10分ほどで、井戸沢の渡渉点に着きます。水量の多い時は、ステンのハシゴが置いてありますが渡れないかもしれません。渡渉点の川下数十メートル先は、かなりの落差がある二段滝になっています。渡渉点で足を滑らしたら大変なことになります。
 
屏風岳(ろうづめ平より) 後烏帽子岳山頂
渡渉点から10分強で展望見晴台(仮称)に着きます。刈田岳からの溶岩流と後烏帽子の尾根が交わり不動滝や白龍の滝などがあるV字渓谷、その先に仙台平野が見渡せます。

 見晴台で一休み、そこから15分ほどで股窪十字路に着きます。右は刈田峠から、左は倉石ヒュッテ(みやぎ蔵王えぼしスキー場)からの登山道です。ここを直進します。股窪沢の谷で湿地などもあり高山植物も咲くことでしょう。泥濘のある登山道が続きますが暫くの辛抱です。
 
仙台平野(後烏帽子岳山頂より) 中央蔵王(後烏帽子岳より下山)
 登山道の右手に利用されなくなった蔵王山岳会山小屋が見えてきます。もう少しで、ろうづめ平に着きます。ろうづめ平は潅木帯で、右前方に屏風岳の爆裂火口壁が、左手に後烏帽子岳が見えます。

 ろうづめ平の標識は、T字路にあります。右は北屏風岳から芝草平に抜けます。左は後烏帽子岳へ、30分ほどの急坂で山頂に着きます。

 今日の山歩き、ジャスト4時間、万歩計のカウンタは12000歩でした。満足の連続でしたが家に戻ってスマートメディアをパソコンで開いてガックリ、レンズが汗で汚れモヤモヤの影が全部に入っていました。