東京 ; シニアタウン東京

− 2003.7.7(月) 雨 −

 夕方の6時に高田馬場で、仕事関係の人と会う約束があり上京しました。余裕を持った行動をしたく、9時過ぎに仙台を出発する新幹線に乗り、帰りは八重洲口22時40分発東北急行バスの夜行便で戻ることにしました。

 山手線渋谷駅に12時過ぎに着き、出迎えてくれた兄と昼食をしながら東京見物のコースを決めました。

 東急本店の「Bunkamura」で「ミレー3大名画展」を鑑賞し、新しい都市空間で知られる「六本木ヒルズ」〜新宿駅周辺の変貌ぶりを見物。仕事の後は、恵比寿ガーデンプレイスで夕食をとり東京を後にする。というのが大筋です。
 
ミレー 晩鐘 ミレー 落穂拾い
ミレー3大名画展

パリのオルセー美術館所蔵の、ジャン=フランソワ・ミレーの3大名画「晩鐘」「落穂拾い」「羊飼いの少女」を中心とした、クールベ、パスティアン=ルバージュら19世紀のヨーロッパ自然主義の流れをくむ画家たちの作品を体系的に紹介する美術展でした。中でも「晩鐘」は保存状態の理由から、今後、海外への貸し出しが困難になるとのことです。
ミレー 羊飼いの少女
 Bunkamuraには、映画館や劇場、コンサートホール、ミュージアムなどがあって、 個性的な映画や絵画・音楽を楽しめるスポットになっています。


 六本木ヒルズ('03,4,25オープン)

 東京に「文化」の核をつくり、日本を代表する「文化都心」を創出するために計画されたのが「六本木ヒルズ」であり、既成市街地の再開発プロジェクトのなかでは国内最大規模。

 施行区域約11ヘクタール、総延床面積約724平方キロメートルというスケールを誇る。ここにオフィス、住宅、ホテル、商業施設、文化施設などの機能を融合させ、また、既存の池・緑の保全をはじめ、公園・広場などを整理し計画敷地面積の過半をオープンスペースとすることで、緑豊かで潤いのある文化都心を実現したもの。
 
六本木ヒルズ 森タワー 六本木ヒルズ レジデンス
 恵比寿ガーデンプレイス('94,10,8オープン)

 エビスビールの跡地に造られた「水と緑の街が恵比寿ガーデンプレイス」です。仙台のSS30以上に、秋風が吹いていました。駅から離れた場所にわざわざ出向いたというのに、飲食店の接客の悪さにびっくりしました。これでは、秋風が吹くのも当然です。
 
恵比寿ガーデンプレイス 恵比寿ガーデンプレイスからの夜景
シニアタウン東京

 15年前に東京を離れ、その後何度か上京するも、時間をとりじっくり眺めたのは今回初めてです。山手線でのサラリーマン風の乗客、その顔、その目、ストレスの多い都会生活に疲れ癒しに飢えている。渋谷の街ですれ違った若者、その顔、その目から、将来の夢に向け懸命に生きる力強さは全く感じさせない。恵比寿ガーデンプレイスや六本木ヒルズ、かつて耳にしたコンクリートジャングルを思い浮かばせる。

 そんな「シニアタウン東京」を後に、東京駅八重洲口から深夜バスターミナルへ。乗車前に妻への電話で口にした「東京は死んでいる」という言葉を耳にしたご婦人が話しかけてきた。彼女は生粋の江戸っ子、正に同感ということで暫く話をして東京を後にした。