回想 <1> ; 峠歩きが事の始まり

- 旗巻峠(宮城県丸森町) 1999.5.22(土) 快晴 -

 これから、何編になるか分かりませんが回想(想い出の浪漫紀行)を掲載します。梅雨で山歩きが出来ないこともありますが、真意は、そのうちに書きましょう。その「第一弾」は、山歩きが始まった4年前の「旗巻峠」が、当然のこととして書き下ろしになります。掲載写真は、アルバムより当時の写真をスキャンしました。
 「蝶と里山の浪漫紀行」の「プロローグ」の巻頭文を転載します。
  書店で「みやぎの峠」(小野寺寅雄著/河北新報社刊)を購入し、’99年5月22日に宮城県丸森町と福島県相馬市を結ぶ県道大内黒木線の「旗巻峠」に行ったときのことです。丸森町青葉集落を起点に道幅4m弱の峠道を歩くこと約2km、旗巻峠の峠頂手前を左に折れ旧峠頂があった古戦場跡で休憩、目を閉じ想像の世界にタイムスリップ、何故かこれまでになかった不思議な一時を送ることが出来ました。
県道大内黒木線、登り始めた丸森町青葉地区方向を振り返る
 あれから4年(正確には1511日)経ちますが、里山歩き「蝶と里山の浪漫紀行」が始まった場所です。忘れるはずがありません。むしろ、昨日の事のように思い出せます。
 五月晴れ、とても暑い日でした。青葉温泉の女将さんのご好意で車を預け、そこから歩き始めました。歩き始めてすぐの所で、越冬態だと思いますがテングチョウを見つけネットを振り回していると、農協の飼料運搬の大型トラックが止まってくれて捕らせてくれたことを覚えています。
峠頂手前にある史跡の案内板 旗巻古戦場跡
 歴史に疎いので、戌辰の役と言われても詳しいことは分かりません。南、北砲台跡には行かず旗巻古戦場跡のベンチに腰をおろし汗を拭って休んでいると、スーッと涼しい風が頬を撫でていく、今までに経験したことのないリラックス感、一瞬ではあるがタイムスリップして夢を見たような?
  
宮城県側から眺める旗巻峠頂 峠頂を通り過ぎ福島県側より眺める
 こうして見ると、妻も4年前は今より若かったのですね。当たり前か?それにしても、私は同じ年でありながら随分と薄くなりました。
 今年の5月22日に訪ねてみました。炭焼き小屋があった場所に新しい家が建っていたのには驚きました。私たちだけでなく、こんな山の中まで世の中は大きく変わっているのですね。
峠を下り福島県側の道路 峠頂近くから相馬、太平洋を眺める
 2代ミミちゃん(犬)を亡くして1年強を経て里山歩きを始めました。それから4年の間に、初代トラちゃん、クロちゃん、シロちゃん、そしてつい先日、二代目トラちゃん(猫)を・・・・心から愛する家族を次々に亡くしました。→家族
記;2003.7.13 更新;2014.2.2