刈田峠(宮城県蔵王町) ; 美しい稚児車の花柱

− 2003.7.16(水) 晴れ −

 梅雨の中休み、朝起きると雲一つない快晴だ。明日から日曜にかけ、また梅雨空が戻るという。ここ4年の梅雨明け('02/07/23、'01/07/20、'00/07/21、'99/07/23)から推察すると、来週始めが梅雨明けになる。

 今日の蔵王行きは、昨夜の段階で決めてあった。来週の22日(火)〜24日(木)は合宿訓練なので、その前に山歩きをしておきたかった。
 
ヒメシジミ シジミチョウ科 刈田峠から 南蔵王の眺め
 ヒメシジミかアサマシジミかミヤマシジミかで同定に迷った撮影場所“賽ノ磧”に寄ってみた。羽化したばかりなのか、温度が低いためなのか、ヨチヨチ歩き(舞い)のヒメシジミが沢山いた。

 刈田峠の路肩は、既に登山者の車で止める隙がなく、止む無く少し離れた場所に止めることにした。
 
チングルマ(花柱) バラ科
 刈田峠にある南蔵王縦走コース登山口から数分の所にある高層湿原へ・・・・高山植物の撮影が、今日の目的の一つでもある。

 チングルマの花柱が、とても美しく見頃であった。湿原に木道を造ったことで観光客も以前より容易に見ることができる。そのためか、木道の脇にはロープが張られ湿原に足を踏み入れることができなくなっていた。
 
キンコウカ ユリ科 前山中腹の岩場
 チングルマの花柱を撮影し一息つくと、その影に、これからの主役であるキンコウカの咲き始めの一株を見つけた。

 撮影を終え、前山の中腹にある岩場に向かった。そこで昼食、11時30分である。ここの岩場で頁岩を拾いリュックへ、7月5日に交通事故で亡くなったトラちゃんの墓石にするためである。これが、今日の目的の二つ目である。
 
刈田岳から御釜を見下ろす コマクサ ケシ科
 前山中腹の岩場で引き返し、刈田岳に向かう。御釜の縁には、まだ残雪があった。馬ノ背の御釜側斜面でコマクサを見つけた。思った以上にあった。コマクサは、熊野岳山頂と、熊野岳から北蔵王縦走コースに向かう斜面で多く見た。観光客の多い、この場所で見るのは初めてである。