五里ケ峰(長野県坂城町) ; 要衝“葛尾城跡”の山

− 2004.05.02(日) 快晴 −

 上信越自動車道の坂城ICと更埴IC(JCT)の間に、全長4474mの“五里ケ峯トンネル”があります。そのトンネルの上が今日の山歩きの舞台です。

 坂城神社の裏手から葛尾城跡経由で五里ケ峰(ごりがみね;1094m)まで、登り約2時間のコースです。
 
アカマツ林を抜ける急坂な登山道 葛尾城跡
 4月18日に登山口の下見をしておいたので迷うことなく坂城神社に着きました。神社入口の駐車場が満車だったので近くの大英寺の駐車場に止めさせていただきました。

 坂城神社の裏手にある登山口付近でウスバシロチョウの舞う姿を目撃し“あぁ、5月なんだなぁ”と、蝶の季節感(宮城vs長野)を取り戻しました。
 
葛尾城跡から坂城町を眺める 五里ケ峰の山頂
 登山道はアカマツ林の尾根をジグザグに登る急坂路です。千曲川から吹き上げる風が松籟(そう呼ぶには時期が早いかな?)となり汗ばんだ体を心地よく冷やしてくれました。そして、アカマツ林に映える紅色のヤマツツジがとても印象的でした。

 葛尾城跡まで55分(約2000歩)、五里ケ峰まで同じく55分(約2500歩)、登山口から山頂までずっと急坂でした。途中、ミヤマセセリが“おっちゃんお先に”って何度も追い抜いて行きました。

 葛尾城跡(805m)からは南北に、五里ケ峰の山頂からは西と北の展望が素晴らしかった。霞んでいたのでカメラには写りませんが、かろうじて北アルプスが見渡せました。空気が澄んでいる日だと素晴らしい眺めでしょうね。
 
五里ケ峰山頂から戸倉上山田温泉街を眺める 下山時に寄った姫城跡
■葛尾城跡
 武田信玄と戦った村上義清が本拠としたことで有名な山城です。以降、関ケ原合戦の頃まで使われたので、義清時代の地形とは異なっています。尾根の最も高い所を平らにして主郭を築き、その周辺にいくつもの郭を造成してあります。一部の郭の周囲には防御のため土塁や尾根を切るように堀切が設けられています。南側には姫城、西側の尾根にも多くの山城遺構が残っています。

 左下写真、左のピーク付近に姫城跡、その右のピークに葛尾城跡、その右3番目のピークが五里ケ峰の山頂になります。北側に回り込んで撮った右下写真、右端の平らな部分に姫城跡、その左上段の平らな部分の右端に葛尾城跡、削岩場の後方で左側が切れ込んでいるピークが五里ケ峰の山頂です。見る方向によりこんなに違います。葛尾城跡の説明で分かりやすい写真は右下でしょうか。
 
南の方角から眺める山容 北の方角から眺める山容
 連休後半から下り坂、昨日より良い天気なので連日になりましたが山歩きをしました。登山口(10:05)→葛尾城跡(11:00/2000歩)→五里ケ峰(12:05/4560歩)→葛尾城跡(12:55/7100歩)→姫城跡(13:20/8080歩)→登山口(14:20/12300歩)でした。

 4時間強の山歩きは長野に来て初めてです。少し疲れました。アカマツ林の五里ケ峰、松籟を聞きに夏になったら妻を誘ってもう一度登りましょう。