志賀高原(長野県山ノ内町) ; 綿毛と化した柳蘭

− 2004.08.28(土) 晴れ −

 先週の週末は仙台出張だったので山歩きはお休みでした。これまでの仙台出張は高速夜行バス利用の2泊3日でした。

 今回は、新幹線利用の日帰りにしてみました。週末フリーキップで往復18000円です。接続の待ち時間が少なく、長野−仙台は3時間弱です。健康のためにもよく、これからは日帰り出張にするつもりです。
 
蓮池 可憐に咲く小ぶりのハスと産卵中のトンボ(何トンボ?)
 今年最大の台風16号の影響が出始めています。山歩きは大事をとって取りやめにしました。風は吹いていますが青空が出ているので家でじっとしていることができません。

 10時過ぎに撮影だけでもと青空の方向を目指し北に向け車を走らせました。犀川に架かる五輪大橋を渡った頃、どうやら志賀高原へと目的地が定まりました。
 
田ノ原湿原と志賀高原のシンボル笠ケ岳
●田ノ原湿原(標高1610m)
 佐久間象山が開田研究をしたとされているところからこの名が付けられたという。
●天カラ(天然カラマツ)
 田ノ原湿原の周囲は推定樹齢400年の樹木もある天カラ樹林です。
●石の湯ゲンジボタル
 生息地が日本一高く発生期間も5〜9月と日本一長い温泉好きのホタルが棲んでいます。
●カオジロトンボ
 山岳地帯の高層湿原だけに棲む稀少種のトンボが生息しています。
●笠ケ岳(標高2075m)
 ネマガリダケの宝庫でもあり志賀高原の怪峰です。そんなこととは知らずに5月30日に登りました。

ヤナギランの綿毛種子 群馬県境の渋峠(標高2172m)
 田の原湿原にはエゾリンドウ、ウメバチソウ、イワイチョウ等が咲いていました。ヤナギランは綿毛の種子を付けていました。

 横手山の斜面を這う国道292号線、群馬県境の渋峠まで行くと視界30mの霧で何も見えません。引き返して木戸池で遅い昼食にしました。
 
横手山(標高2305m)熊の湯から 木戸池
 志賀高原には幾つもの池があります。池巡りと高山植物の散策コースがあります。志賀高原には横手山(標高2305m)、南志賀には笠ケ岳(標高2076m)、北志賀には岩菅山(標高2295m)・裏岩菅山(標高2341m)・焼額山(標高2006m)といった登山コースもあります。

 この一帯はネマガリダケ狩の本場でもありますが、何といってもスキー場ばかり、痛々しい山肌とホテル・別荘で自然破壊され尽くした観があります。紅葉の季節には一段と混雑することでしょう。

 ベニヒカゲがいるかもしれないとのはかない期待、この辺りは生息域から外れているのでしょうか影一つ見ることができませんでした。