栂池高原(長野県小谷村) ; 初秋の栂池自然園

− 2004.09.20(月) 晴れ −

 以前から計画していた北アルプス北端部に位置する栂池高原(つがいけこうげん)に行ってきました。出来れば北信五岳の飯綱山に登りたかったのですが、山歩きは足腰が痛いから遠慮すると言う山の神ならぬ奥の神の言い分を優先させたからです。

 家を9時に出て、お馴染みのオリンピック道路(R406)で白馬村経由小谷村の栂池高原へ、1時間強で着きました。
 
栂の森駅〜栂大門駅 乗換歩道(標高1560m) ワタスゲ湿原(標高1860m)
 栂池高原から栂池自然園まで、6人乗りゴンドラリフトリブで栂池高原駅(標高820m)から栂の森駅(標高1560m)まで、そこで乗換え栂大門駅からは71人乗りロープウェイで栂池自然園駅(標高1900m)まで約26分の空中散歩です。

 栂(コメツガまたはヒメツガ)はマツ科のツガ属で常緑高木です。俗に言うモミです。栂池湿原はコメツガとダケカンバ(カバノキ科カバノキ属の落葉高木)に囲まれた高層湿原(標高1900m)で約100haの面積です。
 
浮島湿原(標高1910m) 痩せ尾根展望ベンチより白馬大雪渓
 栂池湿原の最長コース、一周約6kmで3時間半かかります。栂池ビジターセンター〜ミズバショウ湿原〜ワタスゲ湿原〜浮島湿原〜痩せ尾根〜展望湿原〜モウセン池〜浮島湿原〜ワタスゲ湿原〜ミズバショウ湿原〜栂池ビジターセンターの一周コースです。

 残念ですがこの時期、高山植物は一つも咲いていません。そして、紅葉も始まっていません。二人で6600円のリフト代はもったいない気がしました。
 
痩せ尾根より栂池湿原全景を見下ろす 展望湿原(標高2010m)
 展望湿原からは白馬岳や杓子岳、ロープウェイからは北信五岳や噴煙を上げる浅間山も見えるはずですが、あいにくの曇り天気のため何も見えませんでした。それでも敬老の日の3連休、観光客で混雑していました。

 紅葉といえば、ナナカマドやダケカンバ、草もみじがかろうじて色づき始めたところでした。
 
モウセン池 ミズバショウ湿原
 栂池ビジターセンターから白馬乗鞍岳に続く登山道、1時間30分の距離にある天狗原の草原(標高2200m)には、ベニヒカゲやクモマベニヒカゲ、運が良ければクモマツマキチョウやタカネヒカゲに出逢うことが出来るという。来シーズンには是非狙いたいものです。
 
栂池自然園駅〜栂大門駅(71人乗ロープウェイ) 栂大門駅〜栂池高原駅(6人乗ゴンドラリフト)
 妻に話すと乗らないと言い出すので家に戻るまで内緒にしていたことがあります。7〜8月にかけ、ここ栂池高原のゴンドラやロープウェイが止まるという事故が5回も起きています。一昨日の18日には71人乗ロープウェイが止まったというニュースを聞いていました。そんなこともあり内緒にしていたものの少し不安でした。