飯綱山(長野県長野市) ; 画像なき浪漫紀行

− 2004.11.17(日) 晴れ −

 昨日は仙台に日帰り出張してきました。高崎付近で新幹線の窓から眺める浅間山は、その噴煙を赤城山の頭上を越え北関東を抜け太平洋までなびかせていました。帰宅は21時少し過ぎでした。星が瞬く良い天気、山歩きが出来ることを楽しみに床につきました。8時に家を出て北信五岳(斑尾山;1382m、妙高山;2454m、黒姫山;2053m、戸隠山;1904m、飯綱山)の一つである飯綱山(いいづなやま;1917m)を目指し善光寺の横を抜け浅川ループ橋を通り南登山口に9時に着きました。デジカメの設定をしようとすると「ピーッ」とエラー音がしました。故障かと思いきや・・・・スマートメディアが装着されていなかったのでした。何だぁ〜とケースのファスナーをあけると空っぽ・・・・ジャ〜ン!・・・・忘れてきてしまったのでした。実はパソコンの調子が悪くスマートメディアの初期化を保留にし、机の引き出しに入れたままだったのです。しかたなく山歩きモードを解除し、戸隠宝光社までインスタントカメラを買いに行く始末。と言うことで、今日は「画像なき浪漫紀行」です。南登山道は「一ノ鳥居コース」と呼ばれています。戸隠高原浅川線を、長野CCの入口を目印に山側に右折し上り詰めた所が登山口でハイカーの車が何台も止まっていました。ロスタイムがあり出発は9時20分です。雑木林の中、登山道脇に「十三仏」が祭られていました。十三仏とは、亡者の死後供養(法事)を行なう際に、本尊とする仏・菩薩をいう。十三仏は、死者を守護する仏として信仰されている。鎌倉時代末期頃よりは、それまでの中国からの十仏中心の信仰から、日本独自の七回忌・十三回忌・三十三回忌が加えられ、15世紀になって十三仏の法要が深まっていくようになった。・・・・というものです。十三仏が過ぎる頃から林を抜け見晴らしがよくなります。昨日とは逆方向に噴煙をひく浅間山、初めて目にする北欧のお城を思わせる鋭い頂きを天空に突き出す槍ヶ岳、2〜3日前に初冠雪と報じられた北アルプスの山並み、いつまで眺めていても飽きない景色でした。西登山道(中社コース)との合流点まで登ると、鋭く尖った高妻山を右手に、2度登った一夜山を左手に従えた戸隠連山が見渡せます。飯綱山の南峰そして北峰(本峰)は360度の大パノラマ、妙高山は勿論、北アルプス白馬岳から中央アルプス乗鞍岳まで、蓼科山の左隣に見えるのは多分富士山でしょう。浅間山から烏帽子岳は見慣れている順(上田方面)とは逆に見えます。根子岳・阿四山、そして志賀高原の横手山や笠ケ岳も指呼できました。こんなに素晴らしい景色、何でデジカメに納められないのかと悔しくてなりません。皆さんにお見せ出来るのは、焼き回し後にスキャンしてからになります。南登山口(9:20)〜飯綱山北峰(11:30)/(11:50)〜南登山口(13:30)でした。岩がゴロゴロした登山道、それに結構な急坂、太腿が痛くなりましたが紅葉を眺めながらの4時間の山歩きは大満足です。
 仙台市民の山と言えば泉ケ岳(1172m)、同じようなたたずまいを見せる長野市民の山が飯綱山(1917m)です。宮城と長野の違いは海抜の差に出ているのでしょうか。この山も、もうじき初冠雪を迎えることでしょう。家から登山口まで1時間、6時間もあれば行って帰ってこれる山です。それに長野市民の山、何と言っても蝶の宝庫です。これからも何度も登る山になることでしょう。
写真が出来てきました スキャンしたものです (04,10,20
紅葉が始まった登山道周辺の雑木林 十三仏 山頂に近い13番目
山頂を仰ぎ見る 眼下に広がる飯綱高原
黒姫山の後方に妙高山が見える 飯綱山の山頂
飯綱山は双峰 本峰から南峰を眺める 初冠雪の北アルプスをバックにした戸隠連峰