虚空蔵山(長野県上田市) ; 山頂を踏めない山

− 2005.04.09(土) 晴れ −

 先週登った太郎山(上田市)の北に続く虚空蔵山(こくぞうさん;1077m)が今日の目的地です。家を8時過ぎに出て登山口がある上田市上塩尻に着いたのは9時少し前でした。登山口が解らなく地元の方に尋ね東福寺の右側から回り込み登山口へ。
 何一つ案内表示がなく不安な気持ちで裏手の墓地を抜け虚空蔵神社を左に暫く行くと虚空蔵堂の前に出ました。虚空蔵堂を通り過ぎると沢に降り道は下って行くように見えたので引き返し、お堂左手にある鉄塔管理路を上へ上へと登って行きました。(既に道を踏み外しています)
 24番鉄塔に着いた時点で道を踏み外していることに気づきました。このまま登っても、稜線づたいに虚空蔵山(こくぞうさん;1077m)に行けるだろうと思い先に進みました。はっきりしない鉄塔管理路を登り25番鉄塔に着きました。時は11時15分です。
 どうも山頂には行けそうにありません。登頂を諦め昼食をとり11時50分に下山しました。虚空蔵堂に戻ったのは12時15分、どうしようかと迷いましたが右廻りの登山道を諦め、左廻りの登山道でトライすることにしました。
25番鉄塔から見下ろす千曲川上流方向 目指す兎峰
 ちょうど2時間のロスタイムです。虚空蔵堂の前の道を沢に下り水汲み場で補給し23番鉄塔に向かいます。暫く行くと座摩神社に着きます。神社左手に23番鉄塔への管理路があり、それを登ります。
 23番鉄塔をくぐり山頂を目指します。すぐに登山道は解りにくく、またまた不安がつのってきました。こんなに無表示の山も珍しいです。地元の人以外登らないのでしょうね。
兎峰の岩場をトラバーユする道なき登山道 沢越しに見える大岩の絶壁
 手探りで兎峰の下に着きました。左手沢越しに大岩の絶壁が見えます。岩が崩落し沢が石だらけです。不鮮明の登山道は兎峰(岩場)を左から回り込むように続いています。左手を覗き込むと体が固まってしまいました。
 大岩の絶壁が想像をまくし立て、不鮮明な登山道が相乗効果を生みますます体が固まってきました。兎峰を越えると、じきに虚空蔵山の山頂です。2時間のロスタイムを乗り越えここまで来ました。でも、登頂は諦めることにします。
塩田平 独鈷山(中央) シュンラン(ホクロ)
 兎峰の下からの展望は山頂同様に(行ってもいないくせに)素晴らしく、しばし楽しんで下山しました。
 今日の出遭いは、越冬態の蝶はスジボソヤマキチョウ、テングチョウ、ヒオドシチョウ、ルリタテハでした。また、越冬態のオツネントンボを数多く見掛けました。本年度産の蝶は、ミヤマセセリ、コツバメ、ルリシジミ、モンシロチョウでした。
 そう言えば登山口の東福寺近くでウグイスの鳴き声を聞きました。また、24番鉄塔付近で可愛いリスが目の前を横切りました。
コツバメ 虚空蔵山登山道案内(画像 Click)
 下山してから千曲川のほとりから虚空蔵山を眺めた写真を撮りました。右上の写真をクリックしてください。迷った鉄塔管理路と、正しい登山道の位置を示した写真が出ます。登山道近くの桜が少し開き始めていました。
※追伸
 右廻りの登山道は、東福寺を右から裏手に廻り込み墓地中央から右手沢方向に向かう小道を進みます。すぐに二手に分かれます。沢伝いに道を選んだ場合は、行き止まりで沢を渡り水飲み場を左手に進みます。右手は座摩神社に行きます。上の段にあがると虚空蔵堂があります。虚空蔵堂の右に進む道が正しい登山道です。後は道なりに進み、大岩の左を廻り込み稜線に出て僅かで山頂とのことです。